2013年は、全体的にロレックスが高くなった年で、それ以前に15万円程度まで価格が下落していた5桁リファレンスのモデルが20万円以上という水準になりました。
2013年以前において特に安かったのはエアキングの14000や14000Mで、15万円以下という価格でも購入可能。エアキングはそこから現在までに10万円以上高くなったものの、5桁リファレンスのロレックスの中で最も安いというポジションは変わりません。
5桁時代においてエアキングは、デイトも無し、クロノメーターも無しという最も簡素なモデル。ですから、廉価モデルであるエアキングが最も安いというのは当たり前といえば当たり前のことでした。
ただ、エアキングは不人気モデルというわけではなく、5桁時代のエアキングに対するファンも一定数存在。ですから、2013年以降も、25万円前後で程度の良い個体は比較的早い段階で売れている傾向です。
エアキングが25万円前後という相場だったのは昨年2016年12月頃のことで、現在はそれより若干値上がりしたという印象。
そしてエアキングが25万円だったのと同じ頃、オイスターパーペチュアルデイトはほぼ同じ値段で買うことができたのです。
オイスターパーペチュアルデイトは、エアキングの2つ上のグレードのモデルで、エアキングに対して、
という要素が追加されています。
そのため、エアキングより高いモデルがエアキングと同水準というのはお買い得だったのですが、そんなオイスターパーペチュアルは現在30万円以上という水準まで上昇中。
この記事の個体は29万8000円と30万円を切っていますが、現在20万円台で売られていることが確認できたのはこの個体のみ。
ですからオイスターパーペチュアルデイト15200は、既に30万円以上という水準に達しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
オイスターパーペチュアルデイト 15200 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥259,200 | ¥298,000 | 38,800 | 114.97% |
オイスターパーペチュアルデイトの難点は、デイトジャストとの見分けが付きづらいという点。
エアキングは、そのペットネームの古さと最も廉価という要素が目立つため、キャラクターが分かりやすく多くの人に認知されています。
一方オイスターパーペチュアルデイトは、分かりやすい特徴がないため、見過ごされる傾向にあります。
デイトジャストは、スポーツ系を除くとデイデイトに次ぐ高級モデルという印象であり、特に5連ブレスレットモデルは時計好きでなくても知っている有名なデザインです。
また、デイトジャストの3連ブレス+スムースベゼルモデルは5桁時代において「若々しいデイトジャスト」という印象があり、一定の人気がありました。
そして、その3連ブレスのデイトジャストとそっくりなのがオイスターパーペチュアルデイトなのです。
5桁時代のオイスターパーペチュアルデイトとデイトジャストの違いは、ケースサイズの大きさと文字盤デザインが異なるという点です。
特に秒の目盛りのデザインが異なり、デイトジャストはデイデイトと同じデザイン。一方オイスターパーペチュアルデイトの目盛りは、外枠がないデザインとなっておりエアキングなどと共通しています。
デイトジャストに対して廉価という位置づけのオイスターパーペチュアルデイトは、その位置づけが分かりづらい印象ですが、エアキングより高いというのが自然な相場でしょう。
そして、この数ヶ月の間で値上がりし、30万円以上という水準になったのは、今の相場を考慮すると適正価格だといえるでしょう。