この数ヶ月間、数多くのロレックスが急激に値上がりしました。
今回の値上がり現象において、特に目立っているのはステンレスモデルであり、逆にコンビモデルは値段が変わっていない印象です。
コンビの場合、デイトナでも青サブでもGMTマスターでも、「急激に値上がりした」というように目立っているモデルはありません。
では、プラチナモデルとなるとどうなのかというと、デイトナに関しては値上がり状態なのです。
2013年に
- デイトナ初のプラチナモデル
- さらにアイスブルー文字盤
という強い要素満載でデビューした116506は、その超高級要素にふさわしい相場を維持し続けています。
出た時期が2013年のため、まだまだ新しいという点や、その時期既に相場が高かったということが合わさり、ずっと値段が変わっていないという印象でした。
そのため、2016年12月における約560万円という水準でも「充分に高い」という印象だったのですが、現在では560万円で買える個体はありません。
ですから、今となってはその頃の560万円という額が、実は116506にとって“かなり安い額”だったということになるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 116506 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥5,616,000 | ¥6,025,350 | 409,350 | 107.29% |
現在、116506の相場は600万円以上という水準。
そしてこれだけ高価な価格帯ながら、600万円付近の個体は売れている様子を目にします。
ちなみに、今の新品実勢価格の3社平均値は約623万円ですから、中古と新品との価格差がそこまでない傾向。これはミルガウスのZブルー文字盤でも同じですが、デビューしてから年月が浅く、なおかつ人気が高いモデルは、新品価格と中古価格の差が少ない傾向があります。
プラチナデイトナのように500万円以上という価格帯になると、560万円も600万円も変わらないように感じてしまいますが、値上がり額を見ると40万円以上も差があるのです。
プラチナデイトナは、お得に買うことは不可能かと一見思ってしまう存在ですが、2016年12月に560万円で買ったならば、現在までに40万円以上の値上がりを体験できたのです。
もしもベンツを600万円で買った場合、半年後に同じ条件の中古車40万円程度値上がりしているなんてことは無いといって良いでしょう。しかし、プラチナデイトナの場合、そういうことがあり得るのです。
ただしこの価格帯の最新デイトナの場合、売却する際の難易度が16520とかなり高いのが難点。
116506は16520と同じ値上がり額ですが、値上がり率、処分難易度の低さにおいて、116506より16520に軍配が上がります。よって、王座は依然として16520が維持し続けているように感じます。