2014年に出たばかりであるにもかかわらず、今年2017年に新しい赤シードが出たことがきっかけで生産終了となった116600。
6桁リファレンス時代のシードゥエラーというポジションのこの時計ですが、2008年に派生モデルであるディープシーが出てから、長らく“ノーマルなシードゥエラー”という存在が不在だった中、6年のブランクを経てデビューしたという生い立ちは、なかなか珍しい存在です。
しかし、5桁時代の16600をそのまま6桁時代に合わせたというような116600は、先にディープシーがあるという点からもキャラクターが弱く、特に注目されることのないモデルでした。
そのような状況をロレックスが問題だと感じたのか、デビューしてからたった3年というタイミングで「赤シード」という分かりやすいキャラクターへと転換。
その結果、地味なモデルとして人の関心を惹かなかったこのモデルは、生産終了となったことにより急激に値上がりを果たし、生産終了前より約40万円ほど高くなったのです。
その様子は以前の記事でもお伝えした通りですが、それからたったの1ヶ月でさらに約10万円ほど値上がりしているという驚くべき状況となっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
シードゥエラー4000 116600 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,122,500 | ¥1,218,000 | 95,500 | 108.51% |
最近、1ヶ月単位で値上がりしているロレックスが目立つ傾向ですが、それはデイトナ16520というように以前より人気のあるモデルという傾向。
しかし、シードゥエラーの通常モデルは、人気はあるものの、これまで急な値上がりをするとかプレミア価格になるというキャラクターではありませんでした。
まして、最近生産終了となっても価格が上昇しないモデル(ミルガウス116400)があったり、値上がりするまでに生産終了後1年ほどの時間を要したモデル(デイトナ116520)などの事例がある中、このシードゥエラー116600に関しては、生産終了からかなり早い段階で急激に値上がりしているという特徴があります。
ということでこのシードゥエラー、短期で値上がりしたと同時に、1ヶ月単位で値上がり中なため、今後もどうなるのか楽しみな1本です。
生産された期間がかなり短いという点から本数も少なく、需要が増えると値上がりしやすいため、今のように注目されている時期において価格が上昇しやすい傾向。
相場の上昇が止まること無く、赤シードの相場を超えることになれば、「赤シードゥエラーより通常モデルのほうが高い」ということになり、これまでの常識を覆す事態となるでしょう。