かなり高級なブランドというイメージのブレゲですが、そのブレゲがラインナップするスポーツモデルの相場は、現在ロレックスより安めです。
特に今年の3月頃において、このアエロナバルは45万円程度だったため、大概のスポーツロレックスより安いということは記事にした通りです。
その頃、スポロレ全てのラインナップにおいて、アエロナバルより安く買えたのはエクスプローラ(14270/114270)とエクスプローラ2(16570)だけ。
かつての実勢価格でも、定価においても本来ロレックスより高級であるアエロナバルが、ロレックスより安い価格となっているのは驚く現象だと思います。
そして最近、数多くのスポーツロレックスが一月単位で値上がりしているため、その価格差はさらに膨らんだかと思ったところ、実はこのアエロナバルも値上がり中。
3月では45万円前後で買うことができたのに、最近では50万円以上出さないと買うことができなくなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブレゲ
アエロナバル 3800ST/92/SW9 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥459,000 | ¥523,800 | 64,800 | 114.12% |
これはアエロナバルの兄弟モデルであるトランスアトランティックも同様。
両者のブレスレットモデルは、現在50万円以上出さないと買うことができない状態です。
アエロナバルといってもいくつか種類がありますが、最もメジャーなのがこのTypeXXというシリーズ。
このシリーズが登場したのは1995年のことで、かつてフランス軍用のパイロットウォッチとしてあったモデルの復刻バージョンにあたります。
ちなみにアエロナバルは、パイロットウォッチだから「空軍」かと思いきや、実は「海軍の航空隊」御用達のモデル。
2004年にはTypeXXIという新モデルが出たため、このモデルと世代交代したと勘違いされることが多いですが、実は今でもこの記事のモデルTypeXXは現行です。
そのため、現在でも新品で普通に売られており、その実勢価格は84万円程度といったところ。
新品価格を考慮すると現在の中古相場は、なんとなく納得できる額だと感じます。
しかし、それでもこの時計の内容を考えるともう少し相場が高くなってもおかしくないと感じます。
アエロナバルには、
というかなり濃い内容が詰まっています。
それだけでなく、見た目は誰からも好まれる格好良さ。
さらに、ケース側面はブレゲの特徴である加工がなされており、高い所有満足感となりそうな仕掛けが多々あるのです。
現在の中古相場を見ると安く感じますが、そもそも新品実勢価格が安すぎるため、新品と比較すると現在の中古相場が適正価格と感じてしまうのです。
新品実勢価格が高くなるか、生産が終了されるなどすれば、現在相場がこの時計にとって安かったと感じることになるかと思います。