2016年11月頃まで120万円程度という相場だったデイトナ16520は、この数ヶ月間で急激に値上がりし、今では190万円以上という水準になりつつあります。
5桁時代のデイトナは「エルプリメロ」搭載というのが有名ですが、今では他社製ムーブメントを用いたロレックスということ自体が「レア」に感じます。
そんな5桁時代のデイトナにおいて、最も注目されていないモデルとして先日革ベルトモデルの16518の事例を紹介しました。
しかし、革ベルト使用のデイトナにはもう一つラインナップが存在します。
それがこのWGの16519。
今ではホワイトゴールドのデイトナという存在はまったく珍しくない存在であり、特に革ベルトモデルは人気のない様子。
その理由は、WGモデルにブレスレットモデルが存在するがゆえに、革ベルトモデルが中途半端と感じてしまうことだと予測できますが、実はもともとデイトナのWGモデルにはブレスレットが存在していなかったのです。
WGモデルにブレスレット仕様が出たのは2004年のことであり、それ以前にはブレスレットのWGモデルがありませんでした。
これはイエローゴールドモデルとの明らかな違い。4桁リファレンス時代よりブレスレットがラインナップされていたYGとは異なり、2003年以前のWGには革ベルトモデルしか存在しなかったのです。
そのため、エルプリメロを搭載するデイトナにおいてWGモデルは革ベルトタイプしか存在しません。
さらにWGモデル自体が4年間しか製造されていないという希少モデル。16519はデビューしたのが1996年だったため、2000年に自社製ムーブメントの6桁モデルに変更されるタイミングとデビューした時期が近かったのです。
しかし、これだけ特徴あるモデルであるにもかかわらず、現在相場はYGとそこまで大きく変わらないという印象です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 16519 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥1,458,000 | ¥1,580,000 | 122,000 | 108.37% |
この16519において最も特徴的なのは、数がかなり少ないという点。
生産年数が短く、革ベルトのWGモデルというマニアックな仕様なため、数がかなり少ないというのは自然なことだと思います。
そして、これだけ希少なモデルであるにもかかわらず現在価格は、YGの16518より10万円高いといったところ。
見た目は、インダイヤルが6桁リファレンスのようにきらびやかなデザインかつ、アラビアインデックス仕様という独特さ。
この独特さは、16520の文字盤と比較して不人気要素といってもよさそうですが、不人気な要素は後々値上がりする要因となることもあるため要注意なポイントです。
この16519は、なかなかレアな要素が満載なのにも関わらず、約半年間で70万円ほど高くなった16520と異なり、10万円しか高くなっていないのです。
ということでこのモデル、今注目すべき1本に値すると感じます。