ロレックスの豪華なモデルといえば、ケースやブレスレットの素材というだけでなく、豪華な仕様の文字盤が多々用意されているという魅力があります。
豪華な文字盤を用意するというのは、実はロレックス以外ではあまりなく、その存在があるとしても女性用モデルに限られるという傾向。
ですから、男性用モデルにおいて多種多様な文字盤を楽しめるというのは、ロレックス選びの1つの楽しさだといえるでしょう。
しかし、豪華文字盤をスポーツ系で選ぼうと思ったら、その対象となるモデルは中古でも100万円以上という水準となり、気軽に選べる存在ではありません。
けれどもデイトジャストの場合、豪華な文字盤でも実は40万円台から楽しむことが可能。
“豪華”なイメージが強い10Pダイヤの文字盤でも40万円台前半から手に入ります。
デイトジャストの16233といえば、高級腕時計の代名詞的なデザインであり、そのオーソドックスすぎるデザインから、最近あまり人気がない模様。
そのため、ブレスレットまでコンビ仕様という豪華な16233は、ダイヤ文字盤でも40万円台前半で買うことができるだけでなく、通常文字盤関しては今でも30万円台後半で買うことができるのです。
それは、同じ16223でも、条件によって相場が異なるのです。
例えばダイヤ文字盤には、
という2種類が存在し、後期ダイヤのほうが評価されている傾向です。
また、ブレスレットは構造的に伸びやすいため、
では相場がだいぶ異なります。
また、それに加えて文字盤ラインナップも多く、各文字盤色で相場が異なるという事情も存在。
最も安い傾向なのはオーソドックスなシャンパン文字盤で、逆に最も高いのはグラデーション文字盤やコンピュータ文字盤など特殊なデザインの文字盤という傾向です。
ですから、一見40万円台前半で買えそうなデイトジャストの10Pモデルでも、ある程度人気のある個体を買おうと思ったら、もう少し高い水準となるのです。
では、いったいその基準値はいくらぐらいなのかというと、黒文字盤の後期ダイヤモデルの相場を参考にすると分かりやすいでしょう。
その黒文字盤の現在相場は約50万円であり、さらに興味深いのは過去相場と比べて意外に値上がりしていないという点です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年12月 の安値(ヤフオク) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト 黒文字盤 16233G |
中古 | 5年 8ヶ月 |
¥425,000 | ¥518,000 | 93,000 | 121.88% |
この50万円という相場についてですが、同じ5桁リファレンス時代のスポーツ系と比べると、これより安いのはエクスプローラとエクスプローラ2ぐらいしかありません。
さらに、最近エクスプローラ2の16570が値上がり傾向なため、それと比べると価格差はかなり縮まっているという感じです。
そのため、
という豪華な仕様であるロレックス、さらにそこそこ人気な仕様が50万前後というのは、今の相場においてお買い得と感じます。
通常、「10Pダイヤ」とか「コンビ」という特徴は、強い要素として評価される傾向が多いように感じますが、このデイトジャストのように強い要素を備えていても安く楽しめるというモデルもある、というのは興味深い点です。