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現在相場考察

安く買える高そうなモデル、ブルガリブルガリBB33GLSK

2017年8月14日更新
ブルガリのブルガリブルガリBB33GLSKについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年4月の安値(楽天)と2017年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は17万8200円の値下がりだった。

ブルガリブルガリ BB33GLSKについての考察(2017年8月)

ブルガリブルガリといえば、ブルガリの代表的なドレスウォッチですが、数多くのラインナップが存在し、安価なラインナップから、かなり高級なラインナップまで存在します。

また、この10年の間に様々なケースサイズが登場したことにより、ラインナップはさらに複雑となり、今では全体像を把握するのは困難です。

しかし、第一次時計ブームだった頃に現行だったブルガリのラインナップは基本的にシンプルでその全体像は用意に把握できるレベル

またその頃、ブルガリがとても人気だったため、各モデルともに今より知名度がある時計が多い印象です。

そんなブルガリブルガリの中でも、ひときわ目立っていたのはスケルトンモデルのBB33GLSK

両面スケルトンという強いインパクトから、時計に詳しくない人にも「かなり高そう」という印象を与えるこの時計ですが、実は最も高級なブルガリブルガリというわけではありませんでした。

90年代後半当時のブルガリには、

  • スプリットセコンドフライバッククロノグラフ
  • トゥールビヨン
  • というように複雑機構を売りとした時計が存在。

    ただそれら仕様はブルガリブルガリにラインナップされることはなかったため、ブルガリブルガリにおいて最高級だったモデルはもっとシンプルな機構のプラチナモデルです。

    プラチナモデルは、一見すると現在10万円以下で売っている白文字盤のブルガリブルガリにしか見えないぐらいシンプルなモデル。

    かつてプラチナモデルは60万円以上という水準でしたが、この数年プラチナモデルは値下がり傾向で、30万円台後半という相場まで下落。

    一方スケルトンモデルは、1年ほど前までプラチナより高い50万円台という位置をキープしていたのですが、ここにきて30万台後半という個体が出てきました。

    ブルガリ ブルガリブルガリ 33mm BB33GLSK(現在参考の腕時計がありません)

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2016年4月
    の安値(楽天)
    2017年8月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    ブルガリ
    ブルガリブルガリ
    BB33GLSK
    中古 1年
    4ヶ月
    ¥567,000 ¥388,800 -178,200 68.57%

    両面スケルトンというだけでなく、そのムーブメントの形状もかなり凝ったモノとなっているこのブルガリブルガリ

    実際、ブルガリのメンテナンスサービスでは「マニュファクチュール」という扱いであり、かなり凝ったムーブメントであることに違いはありません。

    とはいえ、かなり見た目が派手かつ高そうなため、装着する頻度は低そうなところがこのモデルの難点だといえるでしょうし、装着するには少し勇気が入りそうです。

    しかし、なにかと強い要素が詰まっているモデルが30万円台後半というのは“遊び時計“という枠では良さそうなところ。

    使うかどうかは別としても、今の価格ならコレクションの1本として面白い存在かもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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