第一次ロレックスブームだった頃に「主要ブランド」として扱われていたロレックス、オメガ、カルティエ、ブルガリには高い防水性能を特徴とするダイバーズモデルが存在しますが、その中でもロレックスのシードゥエラーのように「通常モデルより更に防水性能を高めたモデル」というモノがあります。
サブマリーナの場合、通常モデルの防水性能が300mであるのに対し、シードゥーエラーだと1220mまで上昇。
ただ当時のシードゥエラーの場合、その高い防水性能を有しているということは、見た目部分において特に表現されておらず、サブマリーナとシードゥエラーの見た目はよく似ています。
しかし、2000年代の半ばから、より高い防水性能を持たせたモデルには「防水性能を強調させたデザイン」を採用するということが流行り始めました。
その結果、ロレックスも2008年にサブマリーナをボリュームアップさせたようなデザインであるシードゥエラーディープシーを発表。その際、ノーマルのシードゥエラーは生産終了となりました。(2014年に復活)
より高い防水性能を持たせたモデルには特殊なデザインを採用するというのは、おそらく2001年に出たパネライのサブマーシブルPAM00087から始まったと思われますが、ブルガリも2006年頃の段階において高い防水性能を有するモデルを出しています。
このスクーバSD42Sは、通常のスクーバのデザインをそのままボリュームアップさせたような見た目が特徴的。
38mmであるスクーバの通常モデルは200m防水ですが、この42mmのスクーバはその10倍の2000m防水です。
そして、これら特殊なデザインが採用されたより高い防水性能を有するダイバーズウォッチは、ノーマルモデルと比べて高めの相場であり、そのどれもが高いという印象があります。
しかしこのスクーバに限っては、なんと現在約20万円で購入可能です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スクーバ SD42S |
中古 | 8年 9ヶ月 |
¥248,000 | ¥198,000 | -50,000 | 79.84% |
ブルガリの腕時計は最近全体的にかなり安いという印象がありますが、それはこの2000m防水のスクーバのように特殊なモデルでも同様なのです。
さらにこのモデルがデビューしたのは2006年であるため、腕時計としてはかなり新しいモデルに当たります。
2006年デビューのモデルはロレックスやパテックフィリップなどがそうであるように、現行モデルの世代。
という本来高値となる要素が入っているにもかかわらず約20万円で買えるというかなりお買い得な時計です。
これほどの内容を約20万円で買うことができるというのは、他に例を示すのが難しいほど珍しく、要素だけを考慮すると異常なほど安いといえるでしょう。
スクーバはブルガリの中でもかなり人気なモデルかつ90年代や2000年代前半まではロレックスより高くても人気だったというほど強かった時計です。
その時計の特別バージョンが約20万円というのははやり安く感じる一方、かつて人気だった38mmのノーマルモデルが良いという人も多々いるかと思います。
そのため、お得な特殊モデルを買うか、通常モデルを買うか悩むところですが、いずれにしても過去相場と比べると、現在ブルガリはかなり安いため、気軽に買うのにかなり魅力的だといえるでしょう。