シードゥエラーというシリーズは、もともと“現行としてラインナップされるモデルは1つ”という傾向がありました。
シードゥエラーに対して上位的存在の「ディープシー」が出たのは2008年ですが、その際「ディープシー」でないシードゥエラー16600は生産終了。
ですから、ディープシー時代となっても「シードゥエラーというモデルは1つ」という状況に変わりはなかったのですが、2014年に2つのモデルが投入されたことにより複数のラインナップを展開するモデルとなりました。
2014年にデビューしたのは、ディープシーのDブルー文字盤とシードゥエラー116600。
Dブルー文字盤は、
- スポロレ初のグラデーションダイヤル
- 緑文字表記
というレアかつ目立つ見た目のため、最も注目されるシードゥエラーとなりました。
ただ目立つモデルが出るということは、目立つモデルに隠れて目立たないモデルという枠ができてしまうということにもなります。
その枠こそ長らくシードゥエラー116600だったのですが、その116600の状況を問題だと感じたロレックスは短期でテコ入れを実施。
その結果、116600は短期で生産終了となり、代わりに赤シードの復活という話題を造ります。
すると、それまで目立たなかった116600は一気に値上がりし、目立つモデルへと変化。
そして、現在現行のシードゥエラーには、
がありますが、どれも濃いモノばかりで、2008年以降にデビューしたシードゥエラーはすべて話題性のあるモデルになったという印象があります。
しかし、ディープシーの通常文字盤だけは、他のモデルが目立ってしまったことにより、シードゥエラーの中で現在もっとも話題性に乏しいモデルという側面ができてしまいました。
ですから、黒文字盤のディープシーはそこまで価格が変化していない可能性もあるのですが、実はしっかり値上がりしているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値(楽天) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
シードゥエラー ディープシー 黒文字盤 116660 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥848,000 | ¥950,000 | 102,000 | 112.03% |
とはいえその値上がり額は1年で約10万円という水準。
2016年8月は一時的にスポーツロレックスが全体的に安くなった時期であるため、そこから10万円の値上がりは自然という見方もできます。
ただ、値上がり額が10万円という単位である点や、今でも値動きが無いモデルがあるなかしっかり値上がりしているという点は、やはりディープシーの人気があるということを示しているといえるでしょう。