金無垢モデルというと、とても高いというイメージがありますが、中古となると意外とお得に買えるものも存在します。
例えば、ブルガリの金無垢モデルは人気のあるスポーツクロノでも30万円台で購入可能です。ただこれは革ベルトタイプのモデルであって、ブレスレットタイプとなるとその値段では買えず基本的に60万円以上となります。
金無垢の時計の場合、ブレスレットタイプとなると当然ブレスレットも金なわけですから、K18自体の価値を考慮すると60万円台でもかなり安い印象です。
そしてブルガリの場合、革ベルトのステンレスモデルが10万円以下、ブレスレットタイプが10万円台という相場が多いため、金無垢モデルでも他より安いという印象があります。
しかし、ステンレスモデルが安くても金無垢モデルは相対的に高い傾向の時計も存在。
特にオメガは金無垢の個体数が少ないためか、金無垢モデルの相場は高めであり、ステンレスとの価格差がかなり多いという印象。
またタグホイヤーに至ってはその差がもっと激しく、ステンレスモデルが5万円程度という6000の金無垢モデルは、現在ブルガリよりずっと高く約90万円という水準です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年2月 の安値(ヤフオク) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
タグホイヤー
6000 WH514 |
中古 | 4年 6ヶ月 |
¥798,000 | ¥898,000 | 100,000 | 112.53% |
タグホイヤー6000は、カレラが主体となる以前にタグホイヤーのフラッグシップモデルとして販売されていたシリーズです。
S/elがヒットしていた当時において、金無垢ケースを採用しているタグホイヤーは6000ぐらいであり、S/elにあった金色のモデルは金メッキ仕様でした。
金メッキという仕様は高級腕時計においてあまり行われないものですが、それを実施していたタグホイヤーは、高級腕時計の中でもかなり安価なラインナップを展開していたということになります。
そのため、ユーザー目線のブランド序列では当時10万円台が主な価格帯だったオメガより安い、というようにかなり安いブランドという認識だったことでしょう。
安価なブランドの金無垢モデルは、需要が高くないため、希少性がかなり高い傾向があり、当時のオメガの金無垢でもかなり珍しいという状況。
それが当時のタグホイヤーとなると金無垢モデルのレアさはより際立っており、そのことが影響してか、金無垢モデルがブルガリより高いという状況です。
なお、ブルガリは現在の中古相場を見ると安く感じてしまいますが、宝飾系のブランドだけあって実は金無垢モデルの需要がロレックスかそれ以上にあるブランド。
まして、2000年代前半までスポーツクロノのような人気モデルの実勢価格はロレックスより高い価格帯だったため、実はかなりな高級ブランドとして金無垢需要がきちんとあったのです。
しかし、現在のレアさでいうとタグホイヤーの金無垢モデルのほうが圧倒的に少ないため、それが影響してか今では相場がかなり高い状況となっている模様です。