最近、16520の値上がりがすごい勢いであり、1ヶ月で10万円単位の値上がりをするというように、短期間で急激な値上がりとなっています。
16520は2016年11月頃まで120万円程度の相場だったのが、12月頃から急激に値上がりし、その相場は140万円以上という水準となりました。その後も値上がりが収まることはなく、150万円、160万円というように1ヶ月単位で値上がりしていく様子は、以前にもお伝えしている通りです。
さらに2017年4月頃からは、白文字盤のほうが高くなるという現象が起こり、それは今でも続いています。90年代後半のロレックスブーム時より、「白文字盤のほうが安い」という現象は約20年ほど続いていたのですが、それが覆されたというのは歴史的な出来事です。
そのため、より激しい値上がりとなったのは白文字盤。2017年3月の相場が約150万円という水準なのに対し、現在確認できる最安値は189万円となっています。
ですから、16520の白文字盤の場合、この5ヶ月間で値上がりした額は39万円という数値になります。
しかし、コンビに目を向けてみると、
という内容でありながら、その値上がり額はたったの5万8000円という状況なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値(楽天) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 16523 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥980,000 | ¥1,038,000 | 58,000 | 105.92% |
16523の相場はこの数年ほどの間、約100万円という水準が続いています。
また、2016年8月においては80万円台まで下落しており、ながらくその最安値は90万円台後半という印象でした。
今でも90万円台後半の個体は出ることは出るのですが、以前と比べて常時あるわけではなく、その販売数も1つのみというような状態であり、なおかつすぐに売れてしまう傾向。そのため、値上がり傾向だと判断することができます。
とはいえ、16520の値動きに連動して16523の相場が上がっていないというのは興味深い状況です。
16523は本来16520の高級バージョンとして、より定価が高い存在なのですが、実勢価格や中古市場におけるその扱いは2000年頃から16520より安いというのが常。16520より安いというのは当たり前である一方、その相場は16520より2割程度安いという状況というのがこれまでの慣例です。ちなみに、2013年に値上がりした際は、16520と16523は両者とも約30万円程度の値上がりとなっていました。
よって、今回の16520の値上がりに対して、本来であれば連動して高くなってもおかしくありません。また、現在の16520の相場を約180万円としても、かつてのように16520の2割安いという相場になるならば約144万円という水準になります。
とはいえ、16520の値上がり額はとても凄い水準に達していますから、16523がそれについていけるかは疑問の余地が残ります。
しかし、
ということを考慮すると、16523が安く感じるのは確かです。