高くなるロレックスといえばスポーツモデルという印象ですが、実はスポーツモデルでないモノもきちんと値上がりしています。
デイトジャストは5連ブレスレットモデルやコンビモデルなど多彩なラインナップがありますが、その大多数が2012年と比べて値上がり状態。
また、より高額な高級モデルであるデイデイトもきちんと値上がりしています。
それらモデルが値上がりしていても、はやりスポーツモデルのほうが目立つ傾向があり、注目度の高さは圧倒的という印象です。
実際スポーツモデルの場合、値上がり額が50万円や100万円というのも珍しくなく、派手な値上がりいう印象があります。
しかし、スポーツ系でないモデルでも、実はなかなか良い値上がりとなったモデルがあり、それは意外な存在だったりするのです。
そのモデルこそこのエアキング。
エアキング14000はロレックスブームの際に新品実勢価格が20万円前半という水準であり、当時ラインナップされているロレックスの中では最も安い存在だったのです。
実際、エアキング14000はノンクロノメーター仕様であるため、オイスターパーペチュアルよりも安価な位置づけでした。
また14000は、現行のエアキング116900やダークロジウム文字盤の114300のように強い個性があるわけでも無いため、注目が集まら無さそうなモデルです。
このような事情があるにもかかわらず、2010年から値上がりした額は14万円という水準。
そして、このエアキングについて凄いのは14万円という値上がり額ではなく「過去より2倍になった」という点にあるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年6月 の安値(ヤフオク) |
2017年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 青文字盤 14000 |
中古 | 7年 2ヶ月 |
¥146,000 | ¥286,000 | 140,000 | 195.89% |
エアキングの値上がりの凄さは、2010年時点での「購入価格」とそこから値上がりした額が同等になっているという点。
そして、倍になるということは、何本か持っていればよりインパクトのある値上がりになることを意味します。
腕時計投資の場合、着けて楽しむということを重視しているため、何本も保管して一気に売るということは推奨していませんが、エアキングの良さは多種多様な文字盤があるという点にあります。
そのため、青やピンク、シルバーなど複数のモノを気分によって付け替えるということが可能。過去相場は約15万円と気軽に買える額だったため、購入のハードルが低いという点も良さの1つでした。
通常、同じ時計をいくつも買うというのは無駄と思われることです。
しかし、時計好きとしては、青サブも黒サブも魅力的に見えるように、同一モデルの色違いを2つコレクションしたいという人は多いはず。
そして、このエアキングの場合、多く買えば買うほど良い状況となり、実は色違いモデルを買っても良い時計だったのです。