オイスターパーペチュアルはロレックスのラインナップにおいて安価に位置し、現在の位置づけは2000年頃におけるエアキングと同等という印象です。
デイト無しの「オイスターパーペチュアル」とデイト有りの「オイスターパーペチュアルデイト」の2つがあり、同じようなモデルと思いがちですが、現在その両者は1世代異なる印象です。
また、オイスターパーペチュアルについては、6桁時代に復活したモデルという側面も存在。
オーソドックスな印象から、5桁リファレンス時代もラインナップされていたと思われがちなオイスターパーペチュアルですが、5桁時代にはコンビの14203しかラインアップされておらず、ステンレスは存在しなかったのです。
最も廉価なデイト無しの3針モデルという位置には先のようにエアキングがありましたが、当時クロノメーター仕様で無かったエアキングの上のモデルとしてオイスターパーペチュアルが存在したように感じてしまいます。
けれども、ステンレスのオイスターパーペチュアルにはデイトしか無く、デイト無しは不在だったのです。
ではオイスターパーペチュアルはいつ復活したのかというと、それは2008年のこと。
その前年にエアキングはモデルチェンジしており、クロノメーター化。そのタイミングでオイスターパーペチュアルを復活させるというのは、キャラクターが被るという事になるため、疑問が残ります。
ただ、2008年にデビューしたオイスターパーペチュアル116000は、ケースサイズが36mmであるため、当時34mmだったエアキングに対して大きなサイズの上位機種という差別化はあったのです。
しかし、それらモデルが分かりづいらい印象だったのは確か。また、当時のエアキングにはシリーズ初となるダイヤ文字盤なども存在していたため、ユーザーとしては「かなり分かりづらい構成」だったに違いありません。
そのことをロレックスは察知したのか、2014年頃からテコ入れを開始。
2014年頃にエアキングとして販売していた114200から「Air-king」の文字を削除しオイスターパーペチュアル化。2015年に新しいオイスターパーペチュアル114300の発表と、114200にも新文字盤を採用。そして、2016年にエアキングをスポーツロレックス化させたのです。
その結果、それまで「人気モデル」という印象ではなかったオイスターパーペチュアルとエアキングは一気に人気モデルへと変化。
特にオイスターパーペチュアルは「スポロレではない人気モデル」であり、これまでに例のない存在となっています。
そしてその大人気モデルこそ、114300のダークロジウム文字盤です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の新品実勢価格(3社平均) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアル ダークロジウム文字盤 114300 |
新品 | 1年 1ヶ月 |
¥444,660 | ¥460,390 | 15,730 | 103.54% |
ダークロジウム文字盤の凄さは、1年前の新品実勢価格より現在の中古相場のほうが高いという現象が起きているという点。
このような現象は、スポーツモデルに限るという傾向がありましたが、その常識を打ち破ったのがダークロジウムの114300です。
また、このモデルの人気の高さは、日本に限らず世界中で高いという状況であり、まさに非の打ち所のない人気モデル。
ロレックスの中で最も廉価に位置するモデルでありながら、2000年当時のエアキングとは比べ物にならないほど話題性を持っている現在のオイスターパーペチュアル。
最もシンプルかつ廉価に位置する人気モデルという要素は、かつてのエクスプローラ14270を思わせる点があり、「シンプルな格好良さ」に世界中の時計ファンが魅了されたのは久しぶりという印象です。
グレー文字盤に水色のワンポイントはかなり格好良く、3時、6時、9時位置の太めのバーインデックスのデザインといい、とても良いバランスに仕上げられています。
ケースサイズは39mmとかなり大きめですが、文字盤デザインにおいても間延びした印象も無く、とても格好良く感じます。そのため、現在の人気ぶりには何の疑問も感じないモデルです。