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現在相場考察

5桁時代のオーソドックスなデイデイトは値下がり傾向、ロレックス18238

2017年9月6日更新
ロレックスのデイデイト18238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値(楽天)と2017年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥-96,000だった。

デイデイト シャンパン文字盤 18238についての考察(2017年9月)

2016年8月頃は一時的に腕時計が安くなった時期であり、人気腕時計の王者的存在であるデイトナを含めスポーツロレックスが値下がりしていました。

しかし、値下がりとなった多くのモデルはきちんと反発し、今では1年前より数十万円以上値上がりしたというモデルも多々あります

デイトナが値上がりしたのはもちろん、シードゥエラーディープシーやGMTマスター2、サブマリーナなどは2016年8月より10万円以上の値上がりという実力。

ですからロレックスであれば、2016年8月より高くなっているのは当たり前と感じるところです。

けれども実は、2016年8月より値下がりしているロレックスも存在。

それが5桁リファレンス時代のデイデイトです。

ロレックス デイデイト 18238¥1,885,128〜¥14,852,090(2023年5月4日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値(楽天)
2017年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
シャンパン文字盤
18238
中古 1年
1ヶ月
¥1,296,000 ¥1,200,000 -96,000 92.59%

デイデイトには様々な文字盤がラインナップされていますが、特に安くなったと感じるのはシャンパン文字盤

シャンパン文字盤は個体数が多く、最もデイデイトらしい存在です。

グラデーション文字盤やコンピュータ文字盤はシャンパン文字盤より高い相場であり、現在コンピュータ文字盤は1.2倍程度高いという状況。

なお、デイデイトの場合、金無垢ブレスレットの長さによって相場が異なるため、要注意なのですが、現在シャンパン文字盤において複数の個体が昨年より安いため、値下がり状態であることは間違いないでしょう。

ちなみに、ホワイトゴールドの18239の相場も現在120万円程度であるため、18238と同様の水準です。

通常、イエローゴールドよりホワイトゴールドのほうが高い傾向がありますが、デイデイトの場合、6桁モデルではWGのほうが安いというように、YGとWGの価格差が無い傾向です。

6桁リファレンスのデイデイトが登場したのは2001年のことですが、その際登場した118238は今でも現行モデルながら、5桁リファレンス扱いのモデルという傾向があります。

そして、5桁リファレンスの18238は90年代後半でも現行だったのですが、他のモデルの5桁より古く認識される傾向がある存在です。

そのため、ブレスレットまで金無垢モデルであるにもかかわらず、人気度が低いことから昔から相対的に安い傾向。

人気度が低いということは、需要が少ないということにもなります。

このような事情によりオーソドックスなデイデイトの18238は、ロレックスが全体的に安かった2016年8月と比べても値下がりしている珍しい存在であるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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