スピードマスターといえばムーンウォッチの「プロフェッショナル」の印象が強いように、シーマスターにおいても「プロフェッショナル」が強いイメージです。
とはいえ、それらプロフェッショナルには様々な種類が存在し、特にシーマスタープロフェッショナルにはムーンウォッチ的なモノがありません。
シーマスターの「300m」「プロフェッショナル」という単語から連想させられるのは、90年代の007シリーズでボンドウォッチとしても採用された青ベゼルの2531.80の印象が強い傾向。
実際、第一次時計ブームだった2000年頃において、最初に買う高級腕時計として選ばれていたのが2531.80というぐらい、ポピュラーな腕時計です。
ただその頃、シーマスター300mには新しいモデルという存在が徐々に顔を表していました。
当時、青ベゼルの2531.80の新品実勢価格は約15万円だったのに対して、新しさを感じさせるモデルたちは20万円近い印象。
そのため、新しさを感じさせたモデルに対しては、少し上級という印象がありました。
その中でも、最も「新しい」と思わせたのがこのGMTの白文字盤。
当時のシーマスターには、120mシリーズを除いて黒文字盤が圧倒的に多かったため、白文字盤という点がかなり新鮮に感じたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター GMT 2538.20 |
中古 | 7年 4ヶ月 |
¥140,000 | ¥197,300 | 57,300 | 140.93% |
このシーマスターGMTがデビューしたのは2001年。
その際シーマスタープロフェッショナルにはチタンモデルなど様々な新作が登場しましたが、白文字盤GMTは特に目立っていたという印象です。
この時計、全体的に腕時計が安かった2010年頃には一旦安くなったものの、それ以降は相場が復活し、今ではデビュー当時の新品実勢価格と同水準の中古相場となっています。
ちなみに、青ベゼルの2531.80も現在中古が15万円程度であるため、第一次時計ブームの頃にオメガを選択した人は、実質0円で高級腕時計を楽しめている状態です。
また、これから買うという視点でも、この時計は良い選択だと思わせてくれます。
最近人気のある白文字盤、GMT、41mmという大きめなケースといえば、エクスプローラ2に当てはまる要素ですが、そちらは最近値上がり状態。
同じ要素を持ちながら、さらに300m防水という点まで兼ね備えているシーマスタGMTは、休日用のリゾート時計という枠で魅力的だと感じます。
なお、オメガの場合、程度の悪い個体が多くなる傾向がありますが、このシーマスターGMTでも程度の悪い個体があるため、19.7万円という額は程度の良いモノの相場です。