腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

良い時計が適正価格という印象、グラスヒュッテオリジナルパノリザーブ65-01-02-02-14

2017年9月14日更新
グラスヒュッテオリジナルのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年6月の安値(ヤフオク)と2017年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年3ヶ月での変動は¥53,100だった。

パノリザーブ 65-01-02-02-14についての考察(2017年9月)

グラスヒュッテオリジナルのパノリザーブと、ランゲ&ゾーネランゲ1似ている印象です。

実際、どちらもドイツのマニュファクチューラーであるため、似ているのは自然だという印象もあります。

ではデザインはどちらが先かというと、1994年に出たランゲ1が先であり、パノリザーブの登場は2000年以降とだいぶ後のことなのです。

しかし、パノリザーブに対して、ランゲ1の真似であるというような批判はありませんし、実際パノリザーブはとても魅力的に見える存在です。

ではなぜ、パノリザーブが魅力的なのかといえば、そこにはいくつかの要素が存在するといえるでしょう。

1つは、グラスヒュッテオリジナルランゲ&ゾーネもともと同じ会社だったという点。

グラスヒュッテオリジナルが保有していたランゲブランドが、リシュモン入りして生まれたのがランゲ1なのです。

2つ目は、グラスヒュッテオリジナルの時計作りが魅力的だという点。

パノリザーブは確かにランゲ1から影響を受けたと思われるデザインですが、そこにはオリジナルの世界観を感じるという魅力が存在します。

また、パノグラフのような独創的なモデルがあるという点も、グラスヒュッテオリジナルが魅力的に感じる点でしょう。

ということで、元は同じ会社だったという点グラスヒュッテオリジナルの時計造りが魅力的という点から、パノリザーブは良い時計として扱われている傾向なのです。

しかし、パノリザーブとランゲ1には圧倒的な差が1つあります。

それは価格です。

グラスヒュッテオリジナル(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年6月
の安値(ヤフオク)
2017年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
グラスヒュッテオリジナル
パノリザーブ
65-01-02-02-14
中古 4年
3ヶ月
¥774,900 ¥828,000 53,100 106.85%

ランゲ1の場合、その最低価格は現在200万円以上という水準であり、パノリザーブの倍以上高い水準です。

また、基本的にステンレスモデルは存在せず、ブレスレットモデルも少数派。

正確に言えばランゲ1にはステンレスモデルが存在するのですが、レアすぎて逆に高い存在です。

それに対して、レギュラーモデルとしてパノリザーブにはステンレスモデルもブレスレットモデルもあり、その相場は今でも80万円台という水準です。

ランゲ1はムーブメントの造りが良いと言われますが、グラスヒュッテオリジナルのスワンネックが特徴的な自社製ムーブメントもそれに負けないぐらい魅力があるのではないでしょうか。

よって、“良い時計を適正価格で買いたい”というニーズに対して、今最も答えとしてふさわしいのが、このグラスヒュッテオリジナルのパノリザーブだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。