青サブといえば、コンビロレックスの代名詞的存在。「青サブ」という愛称があるように、ロレックスブームの頃から人気があるモデルです。
2000年代前半において、青サブの新品実勢価格は50万円台という水準で、ステンレスの新品実勢価格より頭一つ高い額でしたが、それでも売られているのをよく見かけるというようにポピュラーな存在でした。
当時は今よりドンキホーテが高級腕時計の販売に力を入れていたのですが、30万円台までの価格帯を中心に取り揃えていたドンキホーテの中で珍しく50万円台半ばで売られていたのが青サブです。
ステンレスより高級なモデルのため、50万円台という当時の新品は自然な額ですが、実は当時の中古相場は30万円台後半と安く、ステンレスモデルより中古でのお買い得感が高いモデルでした。
2000年代前半において、ステンレスモデルの中古価格は新品実勢価格マイナス10万円程度。新品マイナス10万円未満でも不思議ではないぐらい中古価格と新品価格に開きがなかったのです。
一方この青サブは、50万円台半ばという新品実勢価格に対して、中古相場は30万円台後半という水準。そのため、中古だと20万円程度安く買えた存在だったのです。
そして、その相場は2000年代前半から長らく変わることがありませんでした。
しかし、2012年以降この青サブは40万円以上となり、2014年には60万円以上という水準まで上昇。2016年には60万円台後半という額まで到達しました。
そして現在、そこからさらに高くなり70万円台半ばという状況になっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年2月 の安値(楽天) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青サブ 16613 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥698,000 | ¥758,000 | 60,000 | 108.60% |
ただしこの青サブ、他の多くのモデルで見られるように約1年で急激に高くなったという現象は起きていません。また、2016年8月頃に他のモデルが安くなった際も、16613は大きな影響を受けることはなく、このところ価格変化がゆるやかな傾向があります。
青サブは有名なモデルですが、最近はスポーツロレックスのラインナップが増えたためか「青サブ」という愛称を聞くことも減り、以前より注目されることのない傾向だとも感じます。
相場が上昇しているという優秀さはあるものの、かつての「青サブ」という存在感を考慮すると、この1年の値動きは地味ともいえるでしょう。
ちなみに、16613には青サブの他に“黒ベゼル+黒文字盤”の黒サブもありますが、現在は黒より青のほうが高い相場となっています。
なお、16613には年式による仕様違いが存在し、それによって相場が異なるので要注意。
特に高いのがルーレット仕様となった最終型と、前期モデルの一部に存在するバイオレット文字盤で、それらは110万円以上という水準です。
また、標準的な仕様でも、バックルがコンビタイプとなったP番以降のほうが高いため、相場を見る際には要注意です。