2016年に登場した116500LNは、16年ぶりにモデルチェンジされたステンレスのデイトナです。
デイトナのステンレスモデルといえば、16520の時代から「腕時計の王様」という位置を長らく保ち続けている存在。
王様と呼ばれる理由は、なんといっても人気の高さであり、人気の高さは相場を見れば分かります。
通常、高級腕時計といえば「高級」というように定価の時点で“高い”という感覚。しかし、デイトナの場合定価を上回る“プレミア価格”でも買いたい人が多々存在し、それが20年近く続いているという稀有な存在です。
とはいえ116520の場合、デビューした時期がロレックスブーム真っ只中だったため、デビュー当初の相場を超えるということがなかなか起こりませんでした。
2017年に116520の中古相場が高くなったため、やっとデビュー直後の新品価格を中古が上回るという現象が起きていますが、それは白文字盤に限ったことで、黒文字盤は依然として2000年の新品価格より安い状況です。
デビュー直後が最も高いという現象は、デイトナに限ったことではなく、ヨットマスターロレジウムやミルガウスなど、プレミア価格になったことのあるモデルでは発生している現象です。
しかし、今回のデイトナは違います。
2017年4月から半年たった今、中古が20万円以上も値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116500LN |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,950,000 | ¥2,157,840 | 207,840 | 110.66% |
116500LNはデビュー時より約200万円という水準であるため、定価もそれに近いのかと思うところですが、実は約128万円が116500LNの定価です。
2017年4月時点で、中古価格が定価を大きく上回っていましたが、今ではそこからさらに23万円程度高くなっているというのは驚きです。
ちなみに、116500LNは黒文字盤だと現在約200万円で購入可能。白文字盤と黒文字盤の価格差は20万円以上という状況でもあります。
16520や16610LVなどが数ヶ月という単位で10万円単位の値上がりをしていますが、それらは既に生産終了となったモノ。
一方この116500LNは、登場したばかりの新しいモデルです。
既に生産終了となって数の上限があるモノと同じように、これから数が増えていくモデルが高くなるというのはなかなかない現象。
116500LNという存在もまた、他のステンレスデイトナと同様「腕時計の王様」にふさわしい値動きを見せています。