2016年12月頃から16520が高くなり始め、数ヶ月ほど前から200万円を上回る水準です。また、金無垢の16528も2017年7月頃には既に高くなっているため、『エルプリメロのデイトナ=高い』という印象です。
しかし、コンビの16523に関しては16520が高くなった2016年12月以前の水準と変わらず、100万円を切ることも多々あったのです。
高くなったかと思いきや安い個体が登場し、結局100万円前後という水準を長い間維持していたように思います。
けれども今回、その相場は110万円以上という水準になっており、今までとは様子が違うのです。
16523の場合、
などの文字盤ラインナップが存在しますが、これまで16523のボトム価格でよく見かけたのはシャンパン文字盤か黒文字盤。
そして、現在確認できるシャンパン文字盤の安値は約115万円という水準まで上昇しており、今年2017年1月と比べて10万円以上高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年1月 の安値(楽天) |
2017年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ シャンパン文字盤 16523 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥989,980 | ¥1,153,000 | 163,020 | 116.47% |
16523の値上がり額はシャンパン文字盤の比較で約16万円という水準ですが、16520は同じ1月から11月の期間で50万円近くも値上がりしています。
そのため、16523は依然として16520よりも値上がりが弱い傾向にあるのです。
とはいえ、今回の出来事で重要なのは、「値上がり額」ではなく16523がやっと値動きしたという点。
16520が急激に値上がりする中、相場がほぼ変動しない状態だった16523がここにきて値上がり状態となったのはとても興味深い点だと思います。
16523は最近値動きしないことから、「値動きしないモデル」という印象にもなってしまいますが、2011年と2016年では2016年のほうが40万円以上も高くなっているのです。
ですから、16523も実は立派に値動きしたという実績のあるモデル。
よって、今回の値動きは16523にとって、注目すべき点だといえるのです。
16523は本来16520よりも高いモデルですが、2000年前後より実勢価格は16520のほうが上という現象が20年近く続いています。
とはいえ、現在ほど両者の価格差が開いたことはなく、その価格差は、例えば2011年頃だと25万円程度です。
現在の各モデルの相場は、
であり、両者は約90万円も相場が離れた状況なのです。
よって、これまで約100万円という水準だった16523が10万円程度の値上がりとなったのは当然といえば当然の値上がりだといえるでしょう。