2009年に6桁時代の青サブとして登場した116613LB。
16613といえば従来より豪華なスポーツロレックスでしたが、中古相場では30万円台後半で手に入ったという事情も存在。
一方で6桁時代の116613LBは2009年にデビューしてから一度も30万円台で売られたことはありません。
16613の場合、2003年頃には既に90年代半ばモデルが30万円台後半という状況だったため、所謂“7年落ち”の個体がその価格で手に入ったということになります。
一方6桁モデルの場合、デビュー7年後である2016年の中古相場は、2009年頃の新品実勢価格よりも高く、デビューしたての時期の新品相場より7年後の中古相場のほうが高いという状況です。
また青サブには5桁リファレンス時代よりダイヤ文字盤仕様の16613SGがありますが、116613GLBはその後継を担うモデルです。
そしてその116613GLBの値上がり額は、通常文字盤よりさらに凄い状況。
なぜならダイヤ文字盤の青サブは2014年頃に生産終了となっており、5年間しか製造されていない希少スポーツロレックスであるからです。
その様子は6月の記事でもお伝えしたのですが、それから半年経った今、さらに15万円も値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値(楽天) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116613GLB |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,548,000 | ¥1,706,400 | 158,400 | 110.23% |
現在確認できる最も安く入手可能な116613GLBの価格は160万円台後半という水準。
2011年における新品実勢価格(3社平均)は約86万6000円。その時点と現在を比べると80万円以上も高くなっているのです。
しかもこれは新品実勢価格との比較であり、当時の中古と比べると値上がりした額はさらに高い水準になると予測できます。
過去価格と比べて値上がりした額といい、現在の“半年で15万円以上の値上がり”といい、116613GLBはコンビのロレックスとしては最強の値上がりモデルの可能性があります。
116613GLBが値上がりした理由として考えられるのは先のように短期間での製造終了という点が大きいですが、なぜこのような事になったのかというとロレックスの方針変更があったからだと推測できます。
5桁時代までサブマリーナとGMTマスター2は、共に変わらない仕様でコンビと金無垢モデルにダイヤ文字盤仕様が存在していました。
しかし、6桁時代になるとGMTマスター2には5桁時代とは比べ物にならないほど豪華なダイヤ仕様が登場。
その一方サブマリーナのダイヤ文字盤は5桁時代よりシンプルになっています。
そして、2014年頃よりサブマリーナ自体のダイヤ文字盤が廃止。
サブマリーナ史上初のホワイトゴールドモデル116619GLB含めダイヤ文字盤仕様がラインナップから消えたのです。
ですから、超豪華なスポーツロレックスはGMTマスター2が担い、サブマリーナの豪華モデルは金無垢仕様のみとなったのです。
よって116613GLBは、最後の青サブのダイヤ文字盤として評価されているのだと思います。