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現在相場考察

安価な永久カレンダー、ジャガールクルトマスターパーペチュアル

2017年12月10日更新
ジャガールクルトの140.2.80.Sについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年11月の安値(ヤフオク)と2017年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年1ヶ月での変動は¥409,549だった。

マスターパーペチュアル 140.2.80.Sについての考察(2017年12月)

永久カレンダーといえば、ミニッツリピーターやトゥールビヨンとともに、1000万円級の代名詞機能という印象があります。

とはいえ、それら3つの要素には価格差があり、安く買おうと思えば手に入るトゥールビヨンがある一方、機械式のミニッツリピーターは中古でも700万円以上という水準です。

では永久カレンダーはどうかというと、機械式でも中古100万円台で購入可能なモノが存在。

その存在として有名なのが、IWCダヴィンチの永久カレンダーですが、実は中古100万円台の永久カレンダーは他にも選択肢があるのです。

その存在こそ、ジャガールクルトマスターパーペチュアル

140.2.80はピンクゴールド製の機械式永久カレンダーであるにもかかわらず、現在、約156万円という価格で手に入るのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年11月
の安値(ヤフオク)
2017年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ジャガールクルト
マスターパーペチュアル
140.2.80.S
中古 7年
1ヶ月
¥1,151,051 ¥1,560,600 409,549 135.58%

この時計、なんと2010年には110万円台という額で売られており、機械式永久カレンダーとしては、びっくり価格で売られていました。

とはいえ、そこから40万円ほど値上がりした今でも、びっくり価格という印象は変わらず、相変わらず格安な永久カレンダーという印象です。

ジャガールクルトといえば、パテックフィリップを含む三雲ブランドにもムーブメント供給をするほど技術力の高いマニュファクチュールとして有名。

ジャガールクルトの相場はきちんと値上がり状態で、特に最近レベルソデュオが高くなっている傾向です。

ちなみにレベルソデュオマスタージオグラフィークローズゴールドモデルは110万円前後という水準であるため、永久カレンダーと50万円も価格差が無い状況です。

マスターパーペチュアルの約156万円という価格は、ステンレスの人気スポーツと比べると面白く、例えばシードゥエラーのDブルー文字盤と似たような価格です。

Dブルーは現在約146万円という水準。ですから10万円足せばジャガールクルトの永久カレンダーが手に入るという状況なのです。

とはいえ、永久カレンダーモデルの場合、メンテナンス料金や耐久性など、安いといっても維持コストが掛かりそうだと感じるのが懸念点。しかし、仮にストレス無く維持できるのであれば、約156万円というこの永久カレンダーはかなりお買い得という印象になります。

ちなみに記事の個体は2016年にメーカーでのコンプリートサービスを受けたという記載があります。

メンテナンスなどは3針モデルと異なるでしょうが、それでもやはり機械式の永久カレンダー、さらにジャガールクルトという内容で、150万円台という価格は、驚くに値すると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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