永久カレンダーといえば、ミニッツリピーターやトゥールビヨンとともに、1000万円級の代名詞機能という印象があります。
とはいえ、それら3つの要素には価格差があり、安く買おうと思えば手に入るトゥールビヨンがある一方、機械式のミニッツリピーターは中古でも700万円以上という水準です。
では永久カレンダーはどうかというと、機械式でも中古100万円台で購入可能なモノが存在。
その存在として有名なのが、IWCダヴィンチの永久カレンダーですが、実は中古100万円台の永久カレンダーは他にも選択肢があるのです。
140.2.80はピンクゴールド製の機械式永久カレンダーであるにもかかわらず、現在、約156万円という価格で手に入るのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ジャガールクルト
マスターパーペチュアル 140.2.80.S |
中古 | 7年 1ヶ月 |
¥1,151,051 | ¥1,560,600 | 409,549 | 135.58% |
この時計、なんと2010年には110万円台という額で売られており、機械式永久カレンダーとしては、びっくり価格で売られていました。
とはいえ、そこから40万円ほど値上がりした今でも、びっくり価格という印象は変わらず、相変わらず格安な永久カレンダーという印象です。
ジャガールクルトといえば、パテックフィリップを含む三雲ブランドにもムーブメント供給をするほど技術力の高いマニュファクチュールとして有名。
ジャガールクルトの相場はきちんと値上がり状態で、特に最近レベルソデュオが高くなっている傾向です。
ちなみにレベルソデュオやマスタージオグラフィークのローズゴールドモデルは110万円前後という水準であるため、永久カレンダーと50万円も価格差が無い状況です。
マスターパーペチュアルの約156万円という価格は、ステンレスの人気スポーツと比べると面白く、例えばシードゥエラーのDブルー文字盤と似たような価格です。
Dブルーは現在約146万円という水準。ですから10万円足せばジャガールクルトの永久カレンダーが手に入るという状況なのです。
とはいえ、永久カレンダーモデルの場合、メンテナンス料金や耐久性など、安いといっても維持コストが掛かりそうだと感じるのが懸念点。しかし、仮にストレス無く維持できるのであれば、約156万円というこの永久カレンダーはかなりお買い得という印象になります。
ちなみに記事の個体は2016年にメーカーでのコンプリートサービスを受けたという記載があります。
メンテナンスなどは3針モデルと異なるでしょうが、それでもやはり機械式の永久カレンダー、さらにジャガールクルト製という内容で、150万円台という価格は、驚くに値すると感じます。