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現在相場考察

114270の近況、ロレックスエクスプローラー1

2018年2月17日更新
ロレックスのエクスプローラー114270について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年5月の安値(楽天)と2018年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥49,400だった。

エクスプローラー 114270についての考察(2018年2月)

ロレックスブームだった90年代後半において、「定価よりも実勢価格が高い」ということを知らしめたのがエクスプローラー14720という存在です。

当時における14270の定価は34万8000円(税別)でしたが、実勢価格が60万円台ということもありました。

2000年頃には既に実勢価格が40万円台半ばという水準にまで落ち着いていたものの、SSスポーツロレックスの中ではデイトナの次に高い』という価格序列であることに変わりありませんでした。

そんな14270ですが、大人気の状態が続いている2001年に生産終了となったのです。

突然の生産終了は、人気絶頂で卒業するアイドルのような神々しさがあり、時計ファンを驚かせました。

しかし、その後継モデルとして発表された114270は、ほぼ14270と変わらない見た目であり、事実上のマイナーチェンジモデルだったのです。

そのため、エクスプローラー14270の人気はそのまま114270に引き継がれ、デビュー当初から人気モデルとして君臨していました。

しかし、人気モデルだった114270は2007年頃になると価格序列がSSスポロレの最下位というポジションまで下落。定価を基準とした本来の価格序列はこれが正しいのですが、かつて大人気だったモデルとしては寂しい気もします。

2008年にリーマンショックが起こると11427020万円台前半という中古相場となり、かつてでは考えられないほど安くなったのです。その後、2013年以降に多くのロレックスが高くなった際、エクスプローラー30万円台後半という相場まで上昇。

この時まで、14270114270では相場がほぼ同一という状況となっていました。

それが2017年から状況が変わり、114270は5月に40万円台という水準に上昇。その半年後に1427040万円台となりました。

そして114270は現在、40万円台半ばという水準になっており、2017年5月から5万円程度値上がりしています。

つまり、2017年から現在にかけて、114270のほうが14270より高いという状況が続いているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年5月
の安値(楽天)
2018年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー
114270
中古 0年
9ヶ月
¥410,400 ¥459,800 49,400 112.04%

2017年5月の114270が、現在の14270水準といえますが、それはそのまま114270の値動きにも当てはまるというのは興味深い点。

11427040万円台となる2017年以前は、14270との価格差がほぼないという状況だったのに、今では5万円も違うのです。

ちなみに、筆者としては114270よりも14270のほうが高くなるのではないかと思っていたため、現在の状況は「予測とは違う」という感想です。

114270よりも14270のほうが仕様違いが多かったり、プレミア価格の象徴的モデルだったなど、何かと特徴的なモデルだと思います。

とはいえ、サブマリーナの1406014060Mでは、「M」のほうが高いというように、ほぼ同じモデル同士の場合、より新しいモデルのほうが高いという傾向があります。

ですから、11427014270より高いというのは自然な現象だともいえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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