2001年にデビューしたデイデイトは、それまでのデイデイトとは見た目が大きく異る印象で、デビュー当初は「未来的なモデル」という印象。まさに21世紀の幕開けにふさわしいモデルだったのです。
大きさ自体は、それ以前の5桁リファレンス時代から変わっていないのですが、丸みを帯びたベゼルや太めのアプライドといった文字盤のパーツなどから、立体感を感じる印象です。
また、ピンクゴールドが使われ始めたのも、おそらくこの世代のデイデイトからだと思います。
ピンク、もしくはローズゴールドという色は、現在ロレックスにおいてそれほど珍しい素材ではありませんが、かつてはイエローゴールドが中心。ですから、ピンクゴールドという色の登場も、21世紀のデイデイトという印象だったのです。
ちなみに2001年に登場したデイデイトは、現在でも「デイデイト36」としてラインナップされているのですが、中古市場ではスムースベゼルの11820xより
フルーテッドベゼルの11823xのほうがやや高い傾向です。
とはいえ、『スムースベゼル+3連ブレスレット』のデイデイトは、なぜかこの数年イエロー、ピンクゴールドが評価される傾向にあり、ホワイトゴールドよりも1.2倍程度高い水準となっています。
今となっては、エバーローズゴールドのラインナップが多いため、ピンクゴールドのデイデイトがイエローゴールドと大きく相場が変わらないともとれますが、イエローゴールドがかなり評価されているともいえます。いずれにしてもピンクゴールドとイエローゴールドの11820x系は以前から評価されている傾向があり、この数年WGよりも高いという状況が続いていることに変わりありません。
そして、このように評価されている傾向の118205は、この1年の間でしっかり高くなっている様子で、15万円ほど上昇しています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値(楽天) |
2018年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 黒文字盤 118205 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,792,800 | ¥1,944,000 | 151,200 | 108.43% |
2017年は数多くのロレックスが値上がりしましたが、それら値上がりモデルの傾向として、それ以前でも評価されていたモデルという傾向があります。
つまり、人気モデルが更に高くなっているという様子であり、かつてのノーチラスやGMTマスター2のように「不人気だったけれど逆転して評価され始めた」というモデルは見かけません。
そして、それはシリーズ内の素材違いや文字盤種類などに対してもいえることであり、例えばこのデイデイトにかつてから人気のあるピンクゴールドは高くなっているのです。
なお、このデイデイトの118205は同じ型番でも、2000年代後半からエバーローズゴールドに変更されており、相場が異なるので要注意。
エバーローズゴールドモデルのほうが高値な傾向であるため、相場を知るためには同じピンクゴールド同士を比較する必要があります。