2016年のバーゼルは久しぶりに心を動かされる時計がたくさん出ていると感じます。
約10年近く目立った新作がなかっただけにこれだけ良質な新作ロレックスが出ると高級腕時計市場も賑わいそうです。
しかも“デイトナ&エクスプローラ”という人気モデルが同時にモデルチェンジしました。
前にも同時にモデルチェンジしたことがあり、それは2000年の事。
その後の腕時計市場の盛り上がりはご存知の通りですが、この2作が火付け役になって2000年前半のような腕時計ブームが来れば面白くなると思っています。
まだ高級腕時計に触れたことのない若い人にも、興味を持ってもらうということが腕時計業界にとっても重要。ですから、“デイトナ&エクスプローラ”が同時にモデルチェンジというように、話題性のあるニュースがあるということは、とても良いことです。
今回登場した新しいエクスプローラですが、多くの時計ファンにとって『待ってました』という感想がふさわしい時計だと感じます。
3・6・9の部分は、これまでブラックアウト仕様でしたが、114270時代と同じように“白い線”が導入されました。
さらにこれは、青い光を放つ発光塗料でもあり、発光塗料でなかった114270に対しても進化となっています。
そして、新型が登場したということは、214270前期モデルの生産終了を意味します。
そのため前期モデルの相場が、今後高くなるのかどうかという疑問が生じます。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年2月 頃の最安値(ヤフオク) |
2016年3月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラ 214270 (2010年初期ダイヤル) |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥528,000 | ¥518,000 | -10,000 | 98.11% |
新作が発表されて2日経った今現在、214270前期モデルの値上がりは確認できていません。
もしも今後高くなるとするならば、その根拠として旧型エクスプローラ(14270)ブラックアウトの事例が思い浮かびます。
実際、14270のブラックアウトは通常の14270と比べて2倍から3倍ぐらい高値で取引されています。
ですから14270ブラックアウトと同じように、2010年から最近まで生産されていた旧文字盤が高くなるという現象が起こっても不思議ではありません。
しかし、14270のブラックアウトと214270前期モデルでは事情が異なります。
14270のブラックアウトは、
という内容です。
それに対して214270前期は、
と事情が異なります。
つまり、14270のブラックアウトは、
という要素が存在します。
というわけで、214270の前期モデル、今後どのような名称が定着するかわかりませんが、現在のところ特に目立った値動きを見せていない状況です。