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現在相場考察

レアモデルだが、パネライサブマーシブルPAM00106

2018年5月8日更新
オフィチーネパネライのサブマーシブルPAM00106について斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年8月の安値(ヤフオク)と2018年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年9ヶ月での変動は¥-22,200だった。

サブマーシブル PAM00106についての考察(2018年5月)

パネライのサブマーシブルといえばラバーベルトの印象がありますが、ブレスレットタイプが存在します。

その初期モデルであるPAM001062001年に登場したモデルでなのですが、翌年2002年をもって生産終了となっています。

2000年代前半以前のパネライは、今の印象としては、初期モデルというイメージですが、その時代においてサブマーシブルのブレスレットタイプが存在していたのは意外です。

サブマーシブルは44mmですが、44mmのブレスレットタイプといえば、2002年の登場という印象がありますが、サブマーシブルに関しては2001年に出ていたことになります。

そして、このサブマーシブルはステンレスとチタンのコンビという仕様なのですが、これはエルプリメロ搭載のクロノグラフに採用されていたものというイメージです。

また、このサブマーシブルはサテン仕上げのケースですが、当時のサテンパネライの特徴として青文字盤が採用されていたという点があります。

この要素といえば、40mmブレスレットのPAM00069が人気かつ希少モデルとして存在しており、現在高値傾向となっています。ちなみに69番もこの106番と同様、2001年と2002年のみの製造であるため、レアモデルと認識されています。

よって、このサブマーシブルのPAM00106は、

  • ヴァンドーム初期世代
  • ステンレス&チタンコンビ
  • サテン仕上げ
  • 青文字盤
  • という人気要素が存在。

    それら人気要素の一部を備えたモデルは、69番や72番など高値モデルが多い傾向があります。

    ですから、その要素が多く、見た目的にも「レア」という印象なPAM00106はかなり高そうだと感じます。

    しかし、実は2015年と比べて値上がりしているどころか、安く購入可能です。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2015年8月
    の安値(ヤフオク)
    2018年5月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    オフィチーネパネライ
    サブマーシブル
    PAM00106
    中古 2年
    9ヶ月
    ¥600,000 ¥577,800 -22,200 96.30%

    近頃、パネライにおいて人気かつ高値傾向が目立っていた88番(GMT)や90番(パワリザ)が値下がり傾向の様子があります。

    そのため、パネライが全体的に値下がり気味なのかと感じてしまうのですが、PAM00069などは値下がり傾向となっておらず、ヴァンドーム初期世代のモデルなど、特徴的なモデルは安くなっていないと感じます。

    それにもかかわらず、このPAM00106はやや安くなっており、さらに現在の価格はPAM00069と数万円しか違わないという状況です。

    よって、この特徴的かつレアなPAM00106が、69番など他のモデルと大きく違わない価格帯で買えるというのはお得感があると思います。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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