「青サブ」といえば、コンビの青文字盤サブマリーナの通称として有名ですが、かつて程「青サブ」という名前を聞かなくなったように思います。
2000年前後のロレックスブームの際、サブマリーナには「青サブ」と「赤サブ」しかありませんでしたが、今では「緑サブ」が存在し、注目度の高さは「青サブ」より「緑サブ」のほうが遥かに上だといえるでしょう。
実際、5桁リファレンス同士の比較では「青サブ」より「緑サブ」のほうが高値となっています。
また、緑サブは2017年において中古相場が上昇し、10万円単位の目立った値動きとなりましたが、青サブは2016年との比較で6万円の上昇に留まっていました。
そのため、2017年10月の記事において「青サブはかつてほど目立たなくなったのか」と表現したのですが、2000年頃における「青サブ」という存在感を考慮すると、その感想になるのは仕方がありませんでした。
しかし、そんな16613の青サブは、2018年5月の今、2017年とは異なる様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2018年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16613 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥758,000 | ¥869,800 | 111,800 | 114.75% |
最も変化した点は、2018年5月16日現在「黒サブ」を含めて16613が80万円台となっている点です。
16613は2016年春頃まで60万円台後半がボトム価格となっていましたが、2017年には70万円台、2018年には80万円台になっているのです。
ただし、2017年の上昇額は2016年との比較で6万円程度といったところですが、2018年の上昇額は現在時点で10万円以上。
つまり、16613は2018年において大きな値動きとなったのです。
なお、青サブはこの記事より安い個体がありますが、ABランク以上ではこの個体がボトム価格。
他の個体も80万円台後半以上の水準となっています。
ですから、現在青サブのABランク以上を購入する場合、80万円台後半という価格帯。
よって、青サブは評価されている状況だと感じます。
なお、以前の記事でもお伝えした通り、16613はバックル部分がコンビか否かで相場が変わる傾向があります。
今回の比較は、どちらもバックルがステンレスの前期型となっており、同じ条件での比較となっています。
ちなみに、同じ5桁リファレンスのサブマリーナは、2017年において目立った値動きとなっていましたが、その時点から現在までに大きな値動きとなっていませんし、16610LVも同様です。
2018年において、5桁時代のサブマリーナで大きな値動きを見せたのはステンレスではなく、コンビというのが興味深い点だと思います。