2016年12月頃からデイトナ16520は目立った値動きとなり、それに影響されたように他のデイトナの値動きも目立つようになりました。
しかし、16520のコンビ版である16523に関しては、一向に値動きする気配がなく、2017年の冬頃まで100万円前後という水準を保っていたのです。
そんな16523において、やっと値動きの様子が確認できたのは2017年11月のこと。
16520の上昇が目立ってから1年近くの期間を経て、16523はやっと110万円台半ばという水準に達したのです。
ただその後、16523は目立った値動きをすることはあまりなかったように感じます。
16523には、文字盤のラインナップが数種類あるのですが、16520や116500LNのように「特に人気の文字盤色」という存在が無いため、その時期によってボトム価格の文字盤色が異なる傾向があります。
現在、16523のボトム価格は白文字盤なのですが、125万円という価格。
つまり、16523は2018年7月の今、既に120万円台半ばという水準に達しているのです。
そして、シャンパン文字盤に至っては、ボトム価格が120万円台後半という水準であり、2017年11月と比較して約14万円上昇しているのです。
これまで16523は、値動きという観点ではあまり優秀でないというイメージがありましたが、現在の様子はそういった印象を覆したといったところだと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ シャンパン文字盤 16523 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,153,000 | ¥1,296,000 | 143,000 | 112.40% |
筆者は個人的に、シャンパン文字盤の16523は“ヤングクラシック”といった雰囲気で、とても魅力的だと感じます。
ただ、魅力的だと思いながらも油断していたら、気づくと130万円近い水準まで上昇しており、なかなか驚いたという感想になりました。長らく100万円前後だったのだから、その時期に買っておけば良かったと思っています。
2017年において16520がどんなに派手な値動きとなっていも、100万円前後という水準から大きく変わることなかった16523。
その16523が今、なかなか優秀な値動きとなっており、2016年の水準と比較すると30万円以上の値動きとなっているのです。
ちなみに、2016年の夏頃といえば、ロレックスなどが安くなっていた時期ですが、その際16523は80万円台という個体が出現。
その個体は白文字盤だったのですが、現在の白文字盤の125万円というボトム価格と比較すると、36万円以上の値上がりとなっています。
この36万円という上昇額は、16520などステンレスのデイトナと比較すると“弱い”と思うところですが、これまで値動きしないという印象だった16523としては“優秀”といえるのではないでしょうか。