ブルガリは、多くのシリーズにイエローゴールド版を用意するという傾向があり、かつてエントリーモデルとして登場したソロテンポにすらK18モデルを用意していました。
そして、それはアルミニウムシリーズにおいても同様で、「アルミニウム」のYG版が存在するのです。
それこそ、2002年に「ディアゴノ」として登場したAL38Gという存在。
このモデルの登場とともに、それまで「スポーツ」という名称だったシリーズが、「ディアゴノ」へと変更になりました。
ただ、当時は「ディアゴノ」という名称は“スポーツロレックス”を示すようなモノとしては認識されておらず、“サブマリーナ”のように1つのモデルを示すモノと思われていたのです。
ですから、2000年代前半において「ディアゴノ」はこのAL38Gを示す名称と思われていたことがあったのです。
そのためか、アルミニウムのYG版というややマニアックな存在であるにもかかわらず、当時の高級腕時計の中では比較的知名度の高いモデルだったように思います。
そして、2000年代前半からこのAL38Gは中古が30万円台で購入可能だったため、
ということでなかなか魅力的な存在だったといえます。
そんなAL38Gは、腕時計相場全体が安いときには安く、高いときには高いという存在で、ヨットマスターロレジウム16622のように、比較的分かりやすい値動きをする傾向がありました。
そのため、2016年までは記事化することが多かったのですが、2017年になってからはあまり大きな値動きがなかったのです。
しかし、そんなAL38Gにおいて、今なかなかの変化が起きています。
それは、中古が40万円台に達しているという点です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年12月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
アルミニウム AL38G |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥361,800 | ¥449,280 | 87,480 | 124.18% |
AL38Gは、これまで相場全体が安いときは30万円台前半で、高いときには30万円台後半というような動きをすることが多かったように思います。また、リーマンショック後のように大きく安く値動きするといった場合は、20万円台ということもありました。
それが、2016年には一時20万円台後半となったこともあり、相場全体と関連が薄い値動きをするようになり、2017年からは大きな値動きしないという様子になったという様子でした。
そのため、AL38Gは表現しづらい様子だったのですが、ここにきて大きく値動きしたことにより、久々に分かりやすい値動きとなったように感じます。
2018年はロレックスはもちろん、ロレックス以外においても大きな値動きが目立っているといえますが、そのような影響がAL38Gにも出たのかもしれません。