2010年にデビューした214270には前期文字盤と、2016年に登場した後期文字盤が存在しますが、後期文字盤登場以来、“前期文字盤のほうが安い”という状況が続いています。
2016年春頃における中古相場は50万円台(前期文字盤)という水準でしたが、2016年夏頃から値下がりし、40万円台という水準まで下落。特に2016年8月には約43万円となったため、かなりな値下がり傾向となっていました。
そして、40万円台という水準は2017年になってからも同様で、1月においては49.8万円という水準だったのです。
そんな214270(前期文字盤)が50万円台に復活したのは2017年の8月になってからのこと。
その際、前期文字盤は約52.3万円となり、2016年3月の51.8万円という水準程度にまで回復したのです。
そしてそれから1年経った2018年8月の今、214270のボトム価格は58万円となり、“50万円台前半から50万円台後半に変化”したという様子です。
これは2016年以前の中古相場を上回ったといえる値動きだと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値(楽天) |
2018年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー 前期文字盤 214270 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥523,800 | ¥580,000 | 56,200 | 110.73% |
現在、後期文字盤は60万円台後半という水準であるため、前期文字盤のほうが10万円近く安いという状況です。
214270の前期文字盤は、2017年8月以降は長らく50万円台前半という印象がありましたが、今となっては50万円台後半。値上がりして優秀という印象がある一方、他の現行世代と比較すると地味な値動きともいえます。
エクスプローラーのようにシンプルなモデルは、2000年前後の時期にとても人気が高い傾向がありましたが、2010年代の今は“色付きベゼル”が人気のように、強い特徴のあるモデルの方が人気だといえるでしょう。
そのため、214270は現在そこまで注目度が高くなく、特に前期文字盤に至っては現行世代のスポーツモデルの中で最も安いという存在でもあります。
今現在における214270の前期文字盤は、あまり注目度が高いモデルでないという印象が強いといえるでしょう。
しかし、以前の記事でもお伝えしたとおり、214270の前期文字盤は生産年が約5年とスポーツロレックスとしては短め。
そのため、世の中がシンプルなモノを再度求めるするようになったら、どのような評価となるのか興味深い存在であるともいえます。