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現在相場考察

超定番デザインだけどモダンさがある、デイトジャストグレー文字盤

2016年4月2日更新
ロレックスのデイトジャストについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年5月の最安値(ヤフオク)と2016年4月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年11ヶ月での変動は¥140,000だった。

デイトジャスト 16233 グレー文字盤についての考察(2016年4月)

ホームセンターで1万円ぐらいで売っている時計のデザインでもよく見かけるこれ。ロレックスといわれたら多くの人は5連ブレスのデイトジャスト(コンビ)を想像すると思います。そういうイメージがあるからこそスポロレというちょっと若々しいモデルが逆に新鮮に見えたのが90年代後半から始まる時計ブームの心理だったのではないでしょうか。

ロレックス デイトジャスト¥168,000〜¥10,368,000(2024年11月27日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年5月
の最安値(ヤフオク)
2016年4月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
16233
グレー文字盤
中古 4年
11ヶ月
¥240,000 ¥380,000 140,000 158.33%

ということで、逆にデイトジャストが新鮮に見えてくる日がくるかもって発想も成り立ちます。

ロレックスのラインナップにおいて最も多くのバリエーションを誇るデイトジャスト

公式的には間違いなく看板モデルでしょう。

しかし、時計ファンが集う時計ショップにおいてデイトジャストは影がうすい存在。

そんなデイトジャストがスポロレ並に人気が出るかどうか、かつて不人気だったGMTマスターが2007年を境に人気モデル化したことを考えれば否定はできません。

しかし、現在の価格を見ればそういった観点、すなわち人気が出て価格があがる、ということに期待しなくても良いかもしれません。

というのも38万円という価格。

6桁リファレンスのエアキングと同価格です。

2011年から約14万円の値上がりをしていても38万円。

なんと2011年には24万円で売っていたからびっくり!

6桁リファレンスのエアキングはクロノメーター化したりして、高級化したものの、カジュアルロレックスです。

一方デイトジャストエアキングより3段階ぐらいグレードが上の高級モデル

そんな高級仕様のデイトジャストエアキングと同一価格なんて、かなりお買い得です。

しかもこのデイトジャストグレー文字盤なのが良いですね。

5連コンビのデイトジャストというと、最もオーソドックスなのはシャンパン文字盤。

さすがにシャンパン文字盤だと40代以下の人がしていたら「借り物」のようで、とても着けこなせる代物ではありません。

しかしこのグレー文字盤、5連コンビというシブさの中に、グレー文字盤というモダン要素が入っているのです。

スポロレの中にコレクショとして加えれば、ある意味変わり種時計として満足感がありそうです。

さらにつけ心地も良いため、実際に所有してみると意外に手放せない存在になるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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