2017年に目立って値動きしたデイトナの16520ですが、夏過ぎから値動きが停滞気味となり、白文字盤に関しては2017年12月においては200万円を切る個体がいくつもあった状況となっていました。
かつてロレックスにおいて、白文字盤と黒文字盤というラインナップにおいて黒文字盤のほうが圧倒的に評価されていましたが、116500LNからは白文字盤が評価されるようになり、それは16520など生産終了のモデルにも影響を及ぼしたといえます。
例えば2010年頃という安い時期において、16520は黒文字盤が80万円台後半だったのに対し、白文字盤であれば70万円台で購入できることもありました。
それが、2017年の段階では16520においても白文字盤のほうが黒文字盤より高くなった時期があったのです。
しかし、2017年12月頃においては、黒文字盤よりも白文字盤のほうが安い個体が目立っているというようになり、その後は文字盤による価格差という現象は目立たなくなるようになりました。
そして、2018年9月現在でもそれは同様で、白文字盤が約225万円、黒文字盤が約226万円というボトム価格となっており、ほぼ変わらないという様子です。
ただ、上記のボトム価格を見て分かる通り、現在デイトナ16520は220万円台という水準に達しています。
16520は2017年夏以降において目立った値動きをしなく、2017年12月の記事でも「落ち着いた」と表現しています。
そんなデイトナに変化の兆しが生じたのは2018年4月のことで、それまでの200万前後といった水準から、200万円台後半へと変化。値動き自体は微増といったところですが、16520が値動きするのは数カ月ぶりだったため、見逃せない様子だと感じました。
そして、2018年8月の段階で16520は210万円台後半となっていたのですが、それが9月時点の今では220万円台となっているのです。
白文字盤については、2017年12月の段階で200万円以下という水準でしたから、9ヶ月で30万円以上の値動きをしたということなります。
2017年と比較すると派手ではありませんが、2018年においても16520はしっかりと値動きしているといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16520 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,928,000 | ¥2,259,000 | 331,000 | 117.17% |
16520は2017年夏の段階では200万前後となっていたため、アベノミクス時よりも大きな値動きとなりました。
16520が200万円前後になったというのは、かなり大きなインパクトとなったわけですが、その後値動きが落ち着いたことにより、いつしか16520は200万円程度という印象になっていたように思います。
しかし、そのように油断していたら、いつの間にか今のように220万円台という水準になっているというのが、16520の凄さだといえるでしょう。
16520はアベノミクス以降において、それ以前の水準から値上がりとなっていましたが、その値上がり額は16520の過去の様子を考慮すると「弱い」と感じられました。
先のように2010年前後といった時期には80万円台後半だった黒文字盤は、2015年頃において120万円程度で購入可能だったのです。2013年8月時点では90万円台になっていたものの、その後2015年までの2年間で値動きした額は約28万円にとどまっていたのです。
そういった意味では、現在の“9ヶ月で30万円以上の値動き”は、やはり優秀だと感じます。