ダブルネームといえば、ロレックスにおいて高値で取引されるモデルが目立つ印象があり、90年代後半から有名な存在といえる傾向があります。
ダブルネームとして有名なブランドはいくつかありますが、特にティファニーは高いという印象あります。例えば、5桁リファレンスのエアキングの中古が20万円台だった時期においても、ティファニーのダブルネームとなると80万円以上となることも珍しくありませんでした。
また、ティファニーのダブルネームはパテックフィリップにも存在し、アクアノートやノーチラス、ゴールデンエリプスなどで比較的多く見かける傾向があります。
通常版との価格差は、ロレックスほど高くないものの、やはり目立って高いという印象があります。
高級ブランドには、グッチやアルマーニなど「高い」という印象のブランドがありますが、それらファッション系ブランドは腕時計となるとキャラクターが異なるということがあります。定価でも10万円以下であったり、クオーツが多かったりなど、いわゆる高級腕時計とは別のベクトルで楽しむ必要があるといえます。
しかし、そういったファッション系でも腕時計ブランドとコラボすると評価が高くなるという傾向は十分にあるといえます。
そして、プラダという高級ファッションブランドとIWCという高級腕時計ブランドがコラボしたモデルが存在するのですが、他のGSTクロノグラフと比較すると高い価格帯となっています。
現在、GSTクロノグラフは機械式モデルが30万円前後という水準なのですが、このプラダモデルとなると40万円台という水準。
ロレックスやパテックフィリップほど、通常モデルに対して高い価格帯となっていないものの、IWCにおけるダブルネーム的存在として評価されているといえるでしょう。
ただ、そんなプラダコラボモデルは、過去価格と比較するという観点では、大きく評価されていないという印象です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年4月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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IWC
GSTクロノグラフ プラダ IW370802 |
中古 | 2年 5ヶ月 |
¥365,040 | ¥400,464 | 35,424 | 109.70% |
このプラダモデルは、2016年4月において30万円台後半という水準でしたが、実は2010年8月においては40万円台という水準だったのです。
当時における中古40万円台という価格帯は、サブマリーナやGMTマスター2のステンレスモデルやコンビモデルよりも高いという水準。
ですから、このプラダモデルは2010年においては、現在70万円台以上という水準のロレックスよりも“高い”存在だったのです。
2016年において、5桁リファレンスのサブマリーナやGMTマスター2は、2010年頃より高くなっており、特にGMTマスター2は目立って上昇していました。
そのような時期においてIWCのプラダモデルはやや値下がりしており、2010年よりも安く買える状況になっていたのです。
2018年の今においては、2016年の水準よりやや値上がりしたものの、2010年と同様の価格帯に回復したという状況であり、特に目立った値動きとなっているわけではありません。
IWCの腕時計は、世界的に人気が高いという印象ですが、値下がりすることもなければ値上がりすることもないというように、中古においては価格変動がない傾向があるといえます。
そのようなことにおける原因の1つは、IWCのラインナップの多さがあると考えることができるのですが、このプラダモデルについては他の時計と明らかにキャラクターが異なる印象です。
ですから、他のIWCよりも目立つキャラクターだといえるのですが、多くのIWCのように値動きしない傾向があるのは、不思議な現象ともいえるかと思います。