プラチナ文字盤という存在は、1999年に登場したときからロレジウムを象徴する要素となっていました。
99年にデビューした16622は、2012年に116622へとモデルチェンジしましたが、その際青文字盤が追加され、ロレジウムの文字盤は複数から選択できるようになったのです。
新型の116622は見た目が前モデルの16622と似ており、特にプラチナ文字盤は、見た目の変化が感じづらく、比べないと分からないほど微細な差しかないといえます。
そういったことや新文字盤の新鮮味もあり、116622時代からは、プラチナ以外の文字盤に人気が高い傾向があったといえます。
しかし、プラチナ文字盤は2017年頃に生産終了になった模様。
すると、プラチナ文字盤の116622の相場は一気に上昇。
2017年2月には80万円台だったのが、7月には100万円台、11月には110万円台後半となったのです。
プラチナ文字盤は、その名の通りプラチナを散りばめられた文字盤。またプラチナという豪華さだけでなく、他の腕時計ではみかけない凝ったデザインかつ、ロレックスらしい独特さがとても魅力的だといえます。
そのため、116622においてプラチナ文字盤は生産終了後に、相場が上昇傾向となるのは違和感ないといえます。
ただ、116622の相場に変化が見られた2017年7月の段階では、同じプラチナ文字盤が採用されている16622の相場には変化がなかったのです。
16622に変化が起こったのは、2017年12月になってからのことで、その際70万円台という水準に達しています。
16622は、その後一時期60万円台後半まで下落しましたが、現在では再度70万円台前半という水準まで回復しており、近ごろは70万円台で安定している様子があります。
では、116622のほうは今、どのような様子になっているのかというと、プラチナ文字盤は2017年11月より10万円近く値下がり傾向となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター プラチナ文字盤 116622 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥1,177,200 | ¥1,077,840 | -99,360 | 91.56% |
2017年11月の時点では110万円台後半という水準でしたが、現在は110万円前後の個体がいくつもある状況となっています。
2017年の値上がりはプラチナ文字盤廃止というニュースによる影響が大きいと思われますが、それから10ヶ月経った今の段階で、10万円近く値下がりする理由は定かではありません。
プラチナ文字盤という存在は、上記の通り、プラチナという付加価値や独特のデザインなど濃い要素があると思います。
ですから、2017年の段階で目立った値動きとなったのは、そいうった魅力の観点からは違和感がありません。
現在の水準は、2017年11月と比較すると10万円近い値下がり状態でも、2017年7月と比較すると依然として値上がり状態です。
そういったことを考慮すると、116622のプラチナ文字盤は、今は落ち着いた状況となったといえるのかもしれません。