ノーチラスの人気はとても高いという印象がありますが、これまで短期間で目立った値動きとなっていた5711/1Aの値動きはここのところ停滞気味という様子です。
それは、以前の記事でも書いたとおり、2017年夏過ぎのデイトナ16520の様子と似ているといえ、ある一定基準まで目立った値動きとなった後に停滞するという点が似ているといえるのです。
そんな5711/1Aは停滞気味といっても、青文字盤が500万円台、白文字盤が400万円台後半という水準に位置している様子。
青文字盤の5711/1A-010に関しては、2018年6月にコンプリケーションの5712/1Aと同じ水準となっており、「3針がコンプリケーションと同水準」という驚きを与えていた状態でした。
さて、それから約3ヶ月の期間が経ったわけですが、現在でもそのような状況が続いているかというと、そうではない様子です。
5711/1Aが停滞気味となっている一方で、5712/1Aは6月から今にかけて値動きが続いています。
そして、その値動きした額は18.8万円。3ヶ月で10万円単位の値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2018年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 5712/1A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥5,776,000 | ¥5,964,000 | 188,000 | 103.25% |
ノーチラスはこのところとても人気が高いという印象で、現行だけでなく初代の3700や90年代の3710/1Aなど、様々なモデルの値動きが目立っている様子があります。
そういった値動きの中で、最も目立っていたといえる5711/1Aの値動きが停滞気味となっているため、他のモデルも停滞気味となっても不思議ではありません。
しかし、この3ヶ月における5712/1Aの値動きを見る限り、他のモデルも停滞気味となるということは起こっていない模様です。
そして、このような現象も2017年夏過ぎのデイトナに似ているといえるのです。
当時において、デイトナの中で停滞気味だったのは、それまで最も目立っていた16520だった一方、116520や116506など、他のモデルは値上がり傾向となっていました。
ノーチラスの値動きは、単位こそ違うものの、16520を始めとするデイトナの値動きにとても似ていると感じるところが多々あるのが、とても面白みを感じるところだと思います。
デイトナの事例を考慮すると、5711/1Aより価格帯が高いモデルや、これまで値動きしない傾向だったモデルなどが、今後どのようになるか興味深いといえるでしょう。