4桁リファレンス以来の「赤シード」の復活という点は、大きなニュースとなり、このモデルに対する高い注目度を集めたように感じます。
その高い注目度の通り、2017年11月における126600の新品実勢価格は約164万円(3社平均)という水準で、プレミア価格状態となっていました。
ロレックスの新モデルは、デビュー直後の新品実勢価格が高いという傾向があり、このシードゥエラーのように注目度がモデルの場合、その傾向は顕著だといえます。
しかし、最近のロレックスの場合、デビュー直後の新品実勢価格よりも、その後の中古のほうが高いという現象があります。
例えば、デイトナ116500LNの場合、白文字盤が特に人気のある様子ですが、『デビューした2016年の新品実勢価格より、翌年2017年の中古のほうが高く、さらに2018年のほうが高い』という現象があります。
それが、このシードゥエラーの場合は、そうとはならず、今のところデビューした2017年の約164万円という新品実勢価格が最も高い水準といえる状況です。
ただ、2018年8月の段階では、値下がりしていたものの中古が160万円台をキープしており、その下落額も2.5万円程度でした。ですから、値下がりでもある種の優秀さを感じる値動きといえる状況だったのです。
しかし、そんな126600の現在の状況は140万円台という様子。
実に8月から2ヶ月の間で13万円以上も安くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2018年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 126600 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,617,840 | ¥1,483,000 | -134,840 | 91.67% |
現在140万円台がボトム価格の126600ですが、8月時点では150万円台という個体すらありませんでした。それが、今となっては140万円台の個体が複数ある状況。
2ヶ月という短期間で、この126600における状況が変化している様子があるのです。
8月の段階では、2017年の新品実勢価格と比較してそこまで下落していなかったのが、現在では2017年と比較しても、2018年8月の中古と比較しても目立って値下がりしているという様子になっています。
このような値動きとなったのは、シードゥエラーディプシーがモデルチェンジされたり、GMTマスター2のジュビリーが復活するなど、2018年において話題性の高いモデルが多々投入されてしまったということが大きいかと思います。
2017年において、高い注目度となった赤シードという存在は、今となっては2018年の新作に隠れてしまっているため、値下がりとなっているのかもしれません。