サブマリーナのコンビといえば、青サブが有名ですが、5桁時代において黒いコンビモデルは「黒サブ」と呼ばれていたこともあります。
黒サブは、青サブよりも相場が若干安い傾向があるといえ、それは今でも10年前でも変わらないといえます。
例えば、リーマンショック後において、この16613は値下がりしましたが、その際、青サブの中古は30万円台前半といった水準だったのに対し、黒サブは20万円台後半ということもあったのです。
そんな黒サブですが、2013年以降は青サブとともに値上がり傾向となり、2017年4月には70万円台という水準に達しています。
現在、ステンレスの16610が70万円台という水準であるため、“5桁サブマリーナが70万円台”ということは、あまり驚く水準とはいえないでしょう。
しかし、2017年においての70万円台という水準は驚くに値する感覚だったといえます。なぜなら、その時期まで16613は、青サブでも60万円台という水準だったからです。ちなみに同じ頃、16610は50万円台でした。
2008年に30万円前後という水準で購入可能だった16613が、2017年には約70万円という水準に達していることから「高くて買いたくない」と思った方もいるかもしれません。
けれども、そんな16613は現在、約84万円という水準に達しており、2017年よりもさらに10万円以上高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 黒ベゼル 16613 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥704,800 | ¥842,400 | 137,600 | 119.52% |
2017年といえば、多くのロレックスの値動きが目立った年ですが、この16613の値動きも、そのような動きの1つという印象です。
大きく値動きした腕時計の場合、その後の値動きはそこまで目立つ様子とならない、というように思われるかもしれませんが、この16613は70万円台となった後にも1年8ヶ月という期間で10万円以上値動きしているのです。
ちなみに、2008年における16610の相場はこの16613黒サブとほぼ変わらず、30万円前後という様子でした。
現在、16610は70万円台であるため、80万円台半ばに達している16613黒サブのほうが、2008年と比較するとより値動きしたといえます。
16610といえば、かつての新品実勢価格が30万円台後半で、入手難易度も低いという印象があったため、現在の70万円台という水準がとても優秀と感じます。
その一方で、この16613黒サブは、16610や青サブと比較して目立たないという印象もあるため、あまり値動きしていないと思うかもしれません。
そんな16613黒サブですが、2008年と比較すると、実は16610より値動きしている優秀さがあるというのは面白いポイントだといえます。