ロイヤルオークの3針モデルには無数の種類がありますが、現行モデルにおいてその主要ラインといえるのが15400STという存在だといえるでしょう。
15400STがデビューしたのは2012年のことですが、前モデルの15300STよりもケース系が大きくなり、41mmというサイズとなりました。
初代ロイヤルオークの伝統を継承する15202は「ジャンボ」と呼ばれますが、15400より小さな39mmであるため、ラインナップの全体像が把握しづらいかもしれません。
そして、この15400STには、さらに気をつけなければならない点が存在し、それこそが、文字盤の色によって相場が大きく異なるという点なのです。
15400STにおいて、流通量が比較的多く、相対的に相場が安いのは白文字盤ですが、現在190万円台という水準に位置してます。
白文字盤の15400STは、今年2018年に目立った値動きとなったのですが、2016年の段階では、120万円台という水準に位置していたのです。
しかし、その2016年という時期において、同じ15400STでも、160万円台という価格帯に位置したものが存在します。
それが、ブティック限定の「青文字盤」という存在で、15202エクストラシンや、初代5402のような色合いの青文字盤が採用されている特徴があります。
そして、白文字盤が値上がりした2018年において、このブティック限定青文字盤は、2016年よりずいぶん高くなっている状況となっており、約2年という期間で120万円も上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(ヤフオク) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.03 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥1,680,000 | ¥2,880,000 | 1,200,000 | 171.43% |
ロイヤルオークは、2018年において目立った値動きをするモデルが多い傾向があるといえますが、このブティック限定青文字盤の値動きはそれらの中でも、かなり目立っているといえます。
この青文字盤のように、もともとシリーズにおいて、相対的に高い傾向のあるモデルは、値上がり傾向となった際、他のモデルよりも値動き幅が大きいという傾向があるといえますが、まさにこの青文字盤もその例だといえるでしょう。
伝統的なロイヤルオークといえば、リファレンス末尾が「02」のモデルであり、現在それに該当するのはエクストラシンの15202STです。
エクストラシンは、オリジナルモデルに忠実なのに対し、15400STは大きくリファインされており、このような青文字盤の設定はブティック限定以外にありません。
『15400STというリファインされたモデルと、伝統的な青文字盤』という組み合わせに対しての需要があるため、このような値動きとなっているのかもしれません。