エクスプローラーといえば、ロレックスブームのきっかけとなった存在といえるほど、かつて人気がとても高かったモデルでありますが、最近では5桁スポーツモデルの中で最も安く、値動きもあまりしない傾向となってしまっています。
そのように目立った値動きをしないこともあり、記事でお伝えするのは実に1年ぶりとなります。
1年前の2017年11月において、この14720は40万円台に到達したということをお伝えしましたが、それまでは30万円台後半という水準に位置していました。
90年代後半という時代では、デイトナを除くとSSスポーツモデルの中で価格序列の頂点にいた14270は、当時では考えられない価格序列になってしまったという印象です。
この14270という存在は、2000年前後という時代において、今でいうところの116710BLNRのような存在感がありました。
当時は、34.8万円(税別)という定価に対して新品実勢価格は40万円台後半という水準。またそれよりさらに高いということもあったぐらいです。
しかし、それが今となっては5桁スポーツモデルの中で最も安く、現在14270と114270は、40万円台で購入可能な唯一のスポーツモデルという状況です。
とはいえ、この14270は2017年11月と比較して、5万円ほどの値動きとなっており、今となっては40万円台でも「後半」という水準に位置しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値(楽天) |
2018年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー 14270 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥428,000 | ¥478,000 | 50,000 | 111.68% |
5桁世代のエクスプローラー1には、14270と114270がありますが、2017年などは114270のほうが高い傾向があったといえます。それが、現在では14270のほうがやや高くなっており、2017年との比較では14270のほうがやや優秀といえる状況です。
値上がり傾向となった14270ですが、エクスプローラー2と比較すると優秀でないと感じる点もあります。
2017年上半期頃までにおいて、エクスプローラーの14270とエクスプローラー2の16570は、同じ水準に位置しており、それらは30万円台後半という水準だったのです。
しかし、2018年の今となっては、エクスプローラー2が50万円台に達しているのに対し14270は40万円台後半にとどまっています。
ですから、この14270は2000年頃と比較しても、2年前の16570との価格序列においても、あまり優秀さを感じません。
かつて、とても高い人気度となっていた14270という存在は、今見てもとても格好良く魅力的に感じます。
また、36mmというサイズと軽さがもたらすつけ心地は良好で、普段遣いの1本としても良い存在だといえます。
値動き的には優秀といえなくても、他のスポーツモデルと比較して相対的に安い14270は、普段遣いのツウな1本として、魅力的だとも感じます。