2000年前後という時代において、「青サブ」という愛称で親しまれた青文字盤の16613。
現在は、116613LBがその後継モデルとして存在しますが、現行にしても5桁時代の16613にしても、かつてほど「青サブ」という名前を聞かないように感じます。
そのようなこともあってか、2017年においてこの16613青文字盤は、他のロレックスが目立った値動きとなっていた中で、それらと比較すると地味な値動きにとどまっていたのです。
この16613青サブは、2016年12月の時点で60万円台後半という水準で購入可能でしたが、2017年10月時点では、その水準から6万円の上昇となっていました。
青サブが60万円台ということは、2019年現在の基準からすると「安い」という感想になると思いますが、2017年において、その水準から6万円の値動きだったということは「たったそれだけ」という印象になります。
そんな16613青サブですが、2018年5月には10万円以上の上昇となり、80万円台中盤という水準となっています。
2017年に目立った値動きとはならなかった青サブですが、2018年にはしっかりと値動きしたといえます。
そして、それから8ヶ月経った今、この青サブはさらに上昇し、なんと90万円台という水準に達しているのです。
1度に値動きする額があまり目立たないものの、2016年の60万円台後半という水準と比べると「ずいぶん異なる価格帯になった」という印象です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16613 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥869,800 | ¥926,640 | 56,840 | 106.53% |
この16613青サブは、2000年代前半の新品実勢価格が50万円台中盤という水準で、中古は30万円台後半という相場でした。
当時の印象からすると、有名で、なおかつ豪華な存在が、中古30万円台後半だったため、お得感があったといえます。
実際、当時筆者はこの時計が気になっていたのですが、「いつでも38万円ぐらいで買えるから今度でいい」などと思い、結局購入には至らなかったのです。
そしてそれから何年か後、リーマンショックが起こり、ロレックス相場は一気に下落。
この16613青サブに関しては、30万円台前半という水準になっていたのです。
ちなみに2005年前後からリーマンショックまで、腕時計相場は高くなっていたため、この16613青サブもその時代には30万円台後半で購入できなかったかもしれません。
それが、リーマンショックが発生すると、2005年前後の値上がり状態から安くなったのはもちろん、2000年代前半の水準よりも安くなり、ロレックスブーム以降においては、過去最安値といえるぐらい安い水準となっていたのです。
その時期、筆者はこの16613を30万円台前半で購入したのですが、アベノミクス以降、40万円台に上昇した時点で売却してしまいました。
その際、欲しいクルマがあったため、売却してしまったのですが、90万円台となった今、売らなければもっと高くなったのにと感じます。
筆者は30万円台前半で購入し、40万円台前半で売却したため、10万円ほどの利益となりましたが、その際40万円台で購入した方は、筆者以上の利益となる可能性が大いにあります。