シードゥエラーといえば、6桁リファレンスから、通常版とディープシーがあるという印象がありますが、ディープシーが2008年に出た一方で、通常版が登場したのは2014年とずいぶん後のこと。
そして、その通常版である116600は、2014年の登場からわずか3年後の2017年に生産終了となったため、異例の短命モデルとなったのです。
2017年に生産終了となった際、この116600は急激に相場が上昇。2016年10月に約73万円だったのが、2017年6月には約112万円、7月に約121万円となっています。
このように急激に上昇した116600は、その後もしっかり高くなるのかと思いきや、2017年7月以降はやや値下がり傾向となり、その後は値動きが停滞気味となったのです。
結局この116600は2017年7月以降、長らく110万円台程度という水準にとどまる様子となっており、1年以上の間においてあまり目立った値動きがなかったということになります。
ちなみに、2017年7月頃において、116610LVは約102万円、116710BLNRは約101万円という水準だったため、この116600がいかに高かったかが分かります。
それが、2018年7月頃では、116610LVは約126万円、116710BLNRは約119万円となっていた一方で、116600は約117万円という水準だったため、緑サブや黒青ベゼルのGMTマスター2より安くなっていたのです。
そして、2019年1月現在の今、緑サブや黒青ベゼルは130万円台という水準となっているわけですが、この116600の値動きが相変わらずなかったならば、その価格差はずいぶん広がっていることになります。
しかし、この116600は現在、約126万円という水準になっており、久々に目立った値動きとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年7月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 116600 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,179,360 | ¥1,268,000 | 88,640 | 107.52% |
116600は、2017年に生産終了が発覚した際、一気に高くなり、116610LVや116710BLNRより20万円近く高い水準となっていました。
しかし、その後は緑サブなどが順調に上昇する一方で、116600は値動きが停滞気味となっていたため、その差は縮まるどころか、相場が逆転したのです。
そして、116600が再度値動きした現在でも、緑サブや黒青GMTマスター2以上とはなっていないため、この値動きを優秀と判断するかは難しいところだと思います。
この116600と緑サブなどの価格序列は、116600生産終了以前においては、116600のほうが緑サブなどと比較して安かったのですが、生産終了発覚後は116600のほうが高くなっています。
ですから、今の価格序列は、116600生産終了前と同様ということになるわけですが、2014年から2017年という短期間製造のレアさを考慮すると、評価されていないとも感じます。
シードゥエラーは、2017年に赤シードが登場し、2018年にはディープシーがモデルチェンジされています。
そのため、何かと話題が多いモデルがシードゥエラーには多く、本来強い要素があるモデルでも、あまり評価されない傾向があるのかもしれません。