この数年において、デイトナ以外のスポーツロレックスで大人気といえるモデルは、カラーベゼルだといえますが、GMTマスター2の116710BLNRと、サブマリーナの116610LVがそれに該当します。
これら2本は、以前から定価を上回るプレミア価格状態で、いつの時代も「割高」に感じます。
けれども、「割高」と感じたとしても、これまでの事例では、その時期より更に高くなっているため、結果的には「お得」だったということになるのが面白いといえます。
先日の記事でお伝えしたように、GMTマスター2の116710BLNRは2019年1月に130万円台となりましたが、当初は130万円台前半だったのが、その10日後には130万円台後半になるといったように、なかなか目立った上昇となっています。
そのように、GMTマスター2の116710BLNRが目立った値動きとなっているわけですが、サブマリーナのほうはどのような様子かというと、同じく値上がりしている様子です。
現在、116610LVも130万円という水準となっており、116710BLNRの後を追うように130万円台という水準に到達しているのです。(2019年1月19日現在)
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年7月 の安値(楽天) |
2019年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LV |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,266,840 | ¥1,300,000 | 33,160 | 102.62% |
116710BLNRと比較すると、この116610LVの値動きはやや弱いようにも感じてしまいます。
けれども、116610LVは、この記事の個体を除くと、130万円台後半となるため、116710BLNRと大きく違わない価格帯に位置するともいえるのです。
ただ、116710BLNRは130万円台の個体が23本のうち2本しか存在しないのに対し、116610LVは40本のうち6本が存在します。
そのため、今の状況は116710BLNRのほうが、ややリードした水準となっているようにも見えます。
116710BLNRと116610LVは、これまで似たような値動きを繰り返してきました。
そして、おおよそいつの時代においても、両者の相場はほぼ同様ともいえる価格帯に位置し、見事なまでに同一の相場となっているのが興味深いといえます。
ただ今回、116710BLNRのほうがやや評価されているようにも見えるため、116610LVに1歩差を付けたように感じるのは興味深いといえます。
とはいってもこれまでの事例を例とすると、116710BLNRに一拍遅れて116610LVが値動きするということがあります。
例えば、2017年8月の事例がまさにそれで、116710BLNRが先に100万円以上となったと思ったら、116610LVも100万円以上になったのです。
2017年8月時点では、中古100万円以上という水準が「驚く」といった状況でしたが、今となってはいずれも130万円以上となっているのは、感慨深いとも感じます。