腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

フォーマルウォッチにラバーの組み合わせ、ブルガリレッタンゴロ

2016年4月17日更新
ブルガリのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年8月の安値(ヤフオク)と2016年4月の安値(ヤフオク)を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥8,000だった。

レッタンゴロ ラバー RT45Sについての考察(2016年4月)

レッタンゴロといえば2000年にデビューしたブルガリの時計。当時のブルガリは、代表的なモデルがアルミニウムスポーツが“スポーツモデル”、ブルガリブルガリが“フォーマルウォッチ”という結構分かりやすいラインナップ展開でした。そこに、“フォーマルウォッチ”系の新作としてデビューしたのがレッタンゴロ。大きい「3」「9」がひと目でブルガリの新作!」と分かりやすかった当時、新作に目がない人が結構買っていたと思います。

ブルガリ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2014年8月
の安値(ヤフオク)
2016年4月
の安値(ヤフオク)
変動額 残価率
ブルガリ
レッタンゴロ
ラバー
RT45S
中古 1年
8ヶ月
¥74,800 ¥82,800 8,000 110.70%

デビュー当時、白文字盤メインの展開で、ラバーベルトのラインナップ展開はしていなかったと思います。

ラバーベルトに黒文字盤という配色は、多分2004年のマイナーチェンジで追加されたモデルでしょう。

フランクミュラーとかもそうですが、縦長の時計って、サイズがメンズなのかレディースなのかがわかりづらく、このレッタンゴロも39mm、45mmと言われても、どれがメンズサイズなのかすぐにはわかりません。

メンズサイズ、正解は45mm

自動巻きメンズサイズ、ラバーベルト仕様の定価は45万円とスクーバ系と同程度。

現在スクーバの評価も15万円前後と安値傾向ですが、こちらは8万円台ともっと安価。

2000年にデビューという比較的新しいラインであるにもかかわらず、モデルチェンジという形ではなく既にカタログ落ちとなっています。

それが示ように不人気だったのでしょう。

しかし、この時計、フォーマルウォッチにスポーツ系の要素=ラバーベルトを採用というのが面白いと思うのです。

この手の『ブレスレットのような形状+ベルト』ブルガリのお家芸。

当時、スクーバアルミニウムに装着されていたラバーベルトをレッタンゴロに搭載というのは、今でも新鮮さを失っていない見た目とも思えます。

で、これ、2014年から微増ではありますが8000円の値上がり

初心者用として最適だと思われます。

というのも、

  • 安価で購入できて
  • 値動きがきちんとあり
  • 売り買いの数が多い!
  • これと同じような時計はアルミニウムでしたが、あちらは現在程度の悪いものが非常に多く、難しくなっているのです。
    (というよりも、程度のよいモノを買って長期狙い、というように投資スタイルが変化)

    よって、この時計、ラバーベルトは傷みやすいという短所はありますが、まだまだ程度の良さそうなものが出ている今、腕時計投資の初心者用として良いかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。