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現在相場考察

約半年で10万円以上の値動き、デイトナメテオライト文字盤116519

2019年2月3日更新
ロレックスのデイトナ116519について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年7月の安値(楽天)と2019年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥130,000だった。

デイトナ メテオライト文字盤 116519についての考察(2019年2月)

2003年に登場したメテオライト文字盤デイトナは、デビュー時から高い注目度となっていた存在です。

それまで、デイトナにはシェル文字盤などが存在していたものの、メテオライト、すなわち隕石文字盤はなかったため、高い注目度となったのです。

隕石文字盤はデイデイトなどにも存在しますが、その隕石という、どこか男らしいキャラクターは、デイデイトといったドレスウォッチよりも、デイトナのようなスポーツウォッチへの採用がしっくりくる気もします。

そんなデイトナのメテオライト文字盤ですが、2003年のデビュー時は、WGデイトナ自体にブレスレットモデルが存在していなかったため、革ベルト版のみの展開となっていました。

翌年2004年にはブレスレットの116509がデビューしたのですが、多くの人がWG+ブレスレットという仕様を待ち望んでいたため、メテオライトも116509のほうが高い注目度となり、逆に革ベルトの116519の存在感は地味なものとなっていったように感じます。

そして、2010年代になるとWGの人気は2000年代ほど強くはなくなり、YGより安くなるという事態になりました。また、デイトナにおいては、プラチナモデルがデビューしたため、WGのデイトナという存在は、2000年台と比べ物にならないほど目立たない存在となってしまったのです。

それはメテオライトでも同様で、デビュー時の注目度からは考えられないぐらい注目度が低い時期があったのです。特に2016年頃までは、かなり注目度が低かったといえ、2012年頃と比較して大きく相場が変わっていませんでした。

ただ、それが2017年頃になると、メテオライト文字盤は、生産終了となったことが判明し、それまでの評価とは一気に事情が異なる様子となっていったのです。

最初に値動きしたのは、ブレスレットの116509ですが、その後116519のメテオライト文字盤も値上がり傾向となりました。

そして、この116519のメテオライト文字盤は、2019年の今においても、まだ値動きが続いており、2018年7月から約半年の間で10万円以上の値動きとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年7月
の安値(楽天)
2019年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
メテオライト文字盤
116519
中古 0年
7ヶ月
¥2,450,000 ¥2,580,000 130,000 105.31%

ちなみにこの116519メテオライト文字盤、2016年3月はどのような水準だったかというと、なんと約184万円という水準だったのです。

2009年11月時点では148万円という水準でしたから、リーマンショック時代の「安い」相場と、アベノミクス以降の相場差が約36万円でしかなかったのです。

そのような値動きは、このメテオライト文字盤というキャラクターを考慮するとかなり評価されていなかったといえます。

実際、それは2016年3月の記事でも指摘した通りなのですが、その後116519は得に目立って評価されるということはありませんでした。

では、2016年3月の水準から、最初に10万円単位の値動きとなったのはいつだったのかというと、2017年9月のことで、その際約198万円となったのです。

2017年といえば、デイトナ16520など多くの時計が高くなった年ですが、そのような時期でも、2016年から約1年1ヶ月という期間で、この116519メテオライト文字盤は約13万円の値動きしかしていなかったのです。

ですから、この116519メテオライト文字盤が、2018年7月から2019年2月にかけての約半年間という期間で10万円以上の値動きとなっているのは、以前の動きからは考えられないぐらいの出来事だといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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