2000年に高級なスピードマスターとしてデビューしたムーンフェイズ。
フレデリックムーブメントを搭載するブロードアローと同時に登場しましたが、このムーンフェイズはホワイトゴールドベゼル仕様となっています。
2000年代中盤の新品実勢価格は25万円前後という価格帯に位置していましたが、生産終了となった2007年頃には値上がりし、中古が30万円台となっていた様子があります。
その後リーマンショックにより再度値下がりしたものの、2016年には再び30万円台となっています。
そして、2017年には40万円に迫る勢いを見せたのですが、その後は値動きが停滞気味となり、2018年にはやや値下がり傾向となりました。
ちなみに、この世代のムーンフェイズには、ヨーロッパ限定の銀文字盤が存在するのですが、そちらは2018年に50万円台となっています。
ヨーロッパ限定が評価される一方で、白文字盤のほうは2018年から最近にかけて値下がり傾向となっていたのですが、最近では銀文字盤もやや値下がり傾向な様子です。
そのため、この世代のムーンフェイズは一時的に評価されたものの、その評価は落ち着いたのかと感じていました。
しかし今、白文字盤が再度“40万円台に迫りそう”という状況となっているのです。
現在、この3575.20の中古は11件ありますが、11件中10件が40万円台となっています。
この記事の個体は、現在、唯一30万円台となっているのですが、その価格は39万8000円であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター ムーンフェイズ 3575.20 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥378,000 | ¥398,000 | 20,000 | 105.29% |
2017年11月に40万円台に迫りつつある様子をみせたこの3575.20ですが、2018年には値下がり傾向となりました。
2018年には30万円台の個体が複数あり、2017年11月のように“40万円台に迫る”とはいえない様子となっていたのです。
それが、2019年2月の今、2017年11月から1年3ヶ月ぶりに3575.20は再度“40万円台に迫る勢い”といえる状況となっているのです。
2017年の事例では“40万円台に迫る勢い”という状況のあと、この3575.20は値下がり傾向となってしまいましたが、今回はどのような動きになるのか興味深いと感じます。
ちなみに、3575.20は現在11個の中古個体がある様子ですが、2018年には20個近くがありました。
また、2017年11月には10個未満という状況だったため、3575.20の値動きはここ2年の様子を見る限り、売り出されている個体が少ないほど高くなる傾向がある模様です。