ロレックスといえば機械式という印象がありますが、かつてはクォーツをラインナップしていたことがあります。
その存在こそオイスタークォーツであるのですが、通常モデルとは異なるケース形状となっており、ひと目で“それ”だと分かる見た目となっています。
このオイスタークォーツは、2001年頃まで生産されていた様子ですが、主だってラインナップされていたのは1980年代までという様子です。
クォーツといえば、現在の印象だと機械式より安価というイメージがありますが、80年代当時、このオイスタークォーツは機械式より高い定価となっていたのです。
そんなオイスタークォーツの中で、頂点に立つモデルがこのデイデイトなのですが、YGモデルである19018の現在における中古相場は機械式と比べて相対的に安く、かつての最高級モデルというオーラはないと感じます。
ただ、その雰囲気は今となっては独特で、他のデイデイトにはない魅力が存在。
その価格帯も金無垢ブレスレットのロレックスとしてはかなり安いといえ、現在でも100万円以下という額で購入可能です。
そんなデイデイトの19018ですが、今ちょっとした変化の兆しを感じる様子となっているのです。
その理由こそ、2018年6月と比較して7万円ほどの値動きをしたという点なのですが、このような値動きは19018としては珍しいといえます。
また、その水準も90万円台後半となっており、この数年の19018の価格帯としては、なかなかの変化だと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2019年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 19018 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥898,000 | ¥972,000 | 74,000 | 108.24% |
19018は、値上がり傾向となった今の水準でも、相変わらず100万円以下で入手可能となっており、他の金無垢ブレスレットのロレックスよりも安い価格帯となっています。
しかし、2016年や2017年の水準と比べるときちんと上昇しており、19018がこのような値動きとなるのはこれまでの例を見るとかなり珍しいことであるのです。
また、同じくオイスタークォーツのデイトジャストも以前と比べると値上がり傾向となっている様子で、かつてとは異なる価格帯になっていると感じます。
近年、高級腕時計においてクォーツは不人気要素となっているため、ロレックスのオイスタークォーツも長らく評価されていませんでした。
けれども、オイスタークォーツには以前から熱心なファンがおり、そういったファンの心を引きつけるだけの独特な魅力があるのは理解できます。
ですから、オイスタークォーツが今のように評価されるのは不自然なことではなく、「やっと評価されつつある」という感想になります。