チタンケース、2000m防水という腕時計は、2019年現在において、それほど珍しい内容だとは感じません。
もちろん、高級腕時計全体からすると、現在でも少数派だといえますが、「見たことがない」といったような驚きを感じるないようだとはいえないでしょう。
しかし1982年において、そのような時計がすでにあったということは、ずいぶん驚くことだといえます。
このポルシェデザインの「オーシャン2000」というモデルは、そのモデル名が示す通り2000m防水のモデル。
ケース、ブレスレットもチタン製となっており、近代的な見た目からも、1980年代前半に登場したとは思えないモデルです。
また、この腕時計を開発したのはIWCであり、アバンギャルドな内容ながら、中身はしっかり老舗だという点が、さらなる魅力となっています。
そして、魅力はそれだけでなく、このオーシャン2000が軍用として開発された側面があるという点。軍用時計といえば、サブマリーナの5517やパネライなどがありますが、それらはいずれも高く評価されています。
ですから、このオーシャン2000は、かなり凄い要素を複数もっている腕時計だといえます。
けれども最近、このオーシャン2000の注目度は以前ほど高くなく、この時計を知らないという方も多いのではないでしょうか。
2000年前後の腕時計ブームの時代は、雑誌などで見る機会が多かったオーシャン2000は、現在では半ば忘れられた存在となっているようにすら感じます。
そのため、相場的にもあまり値動きしていないと感じ、実際2018年11月の段階では、あまり大きな値動きはしていない様子がありました。
しかし2019年3月の今、このオーシャン2000は値動きしている様子があり、その水準は50万円台となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2019年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ポルシェデザイン
オーシャン2000 3524 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥482,000 | ¥548,000 | 66,000 | 113.69% |
2017年5月に40万円台後半という水準だったオーシャン2000は、それ以降40万円台後半という水準から特に変わっていない様子でしたが、現在では50万円台という水準に変化しています。
ちなみに、このオーシャン2000と同じ「チタンで2000m」防水という内容のIWCアクアタイマーIW353601も、最近まであまり目立った値動きとなっていませんでしたが、2018年11月には10万円以上の上昇となっています。
これらヤングクラシックなIWCは、これまで目立った値動きをする傾向がありませんでしたが、その濃い内容から、高く評価されても不思議ではないと思います。