2018年から日本に正規上陸したチューダー。
日本上陸と同時期に数々の新モデルがデビューし、近代的なチューダーは、以前とは少しラインナップが異なる様子ともなっています。
近代的なチューダーといえば、2010年頃にデビューした「ヘリテージ」シリーズという印象がありますが、2018年からはさらに異なるラインナップとなった印象です。
そんなチューダーですが、最近2000年代以前の旧モデルが評価される傾向があり、特にクロノタイムは各年代とも目立った上昇となっています。
ただ、このヘリテージクロノは、クロノグラフのチューダーとしては珍しくあまり値動きしていない傾向。
ヘリテージクロノは、非正規時代から現在にいたるまで、いずれの時代においても存在していますが、正規時代になってからも相場が大きく変わっていない傾向があるのです。
1年前の2018年3月において、このヘリテージクロノ70330Nは28.9万円という水準でしたが、そこから現在にかけて値動きした額は1.9万円。
30万円台という水準に到達してはいますが、他の時計と比較するとあまり値動きしておらず、特にチューダーのクロノグラフとしてはお得感を感じる存在です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2019年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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チュードル
ヘリテージクロノ 70330N |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥289,000 | ¥308,000 | 19,000 | 106.57% |
1年前の段階で、このヘリテージクロノは、クロノタイムよりも高かったのですが、現在では、クロノタイムが目立って値上がりしたのに対し、このヘリテージクロノは大きく変わっていないため、その価格序列は逆転した状況です。
ヘリテージクロノは、ロレックス系列としてはめずらしく「復刻」という要素のあるモデルで、デビューした当初からマニアから熱い視線を浴びていた存在だと感じます。
しかし、そのような人気とは逆に、近年あまり値動きしない傾向があるのです。
オメガと比べてもそのような印象は同様で、かつてはムーンウォッチの3570.50よりこの70330Nのほうが高かったのが、今では同じ価格帯となっています。
ですから、
という要素を考慮すると、約30万円という水準はなかなか魅力的だと感じます。
ちなみに、この70330には青文字盤の70330Bも存在しますが、「B」のほうが「N」より高い傾向があります。ただ、「B」は個体数が少ない傾向があり、現在中古での売出しは0本となっています。