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現在相場考察

約30万円の復刻系モデル、チューダーヘリテージクロノ70330N

2019年3月22日更新
チューダーの70330Nについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年3月の安値(楽天)と2019年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥19,000だった。

ヘリテージクロノ 70330Nについての考察(2019年3月)

2018年から日本に正規上陸したチューダー。

日本上陸と同時期に数々の新モデルがデビューし、近代的なチューダーは、以前とは少しラインナップが異なる様子ともなっています。

近代的なチューダーといえば、2010年頃にデビューした「ヘリテージ」シリーズという印象がありますが、2018年からはさらに異なるラインナップとなった印象です。

そんなチューダーですが、最近2000年代以前の旧モデルが評価される傾向があり、特にクロノタイムは各年代とも目立った上昇となっています。

ただ、このヘリテージクロノは、クロノグラフのチューダーとしては珍しくあまり値動きしていない傾向。

ヘリテージクロノは、非正規時代から現在にいたるまで、いずれの時代においても存在していますが、正規時代になってからも相場が大きく変わっていない傾向があるのです。

1年前の2018年3月において、このヘリテージクロノ70330N28.9万円という水準でしたが、そこから現在にかけて値動きした額は1.9万円

30万円台という水準に到達してはいますが、他の時計と比較するとあまり値動きしておらず、特にチューダーのクロノグラフとしてはお得感を感じる存在です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年3月
の安値(楽天)
2019年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
チュードル
ヘリテージクロノ
70330N
中古 1年
0ヶ月
¥289,000 ¥308,000 19,000 106.57%

1年前の段階で、このヘリテージクロノは、クロノタイムよりも高かったのですが、現在では、クロノタイムが目立って値上がりしたのに対し、このヘリテージクロノは大きく変わっていないため、その価格序列は逆転した状況です。

ヘリテージクロノは、ロレックス系列としてはめずらしく「復刻」という要素のあるモデルで、デビューした当初からマニアから熱い視線を浴びていた存在だと感じます。

しかし、そのような人気とは逆に、近年あまり値動きしない傾向があるのです。

オメガと比べてもそのような印象は同様で、かつてはムーンウォッチの3570.50よりこの70330Nのほうが高かったのが、今では同じ価格帯となっています。

ですから、

  • 日本上陸というブランド自体の注目度
  • 70330Nの人気度
  • 復刻モデル
  • という要素を考慮すると、約30万円という水準はなかなか魅力的だと感じます。

    ちなみに、この70330には青文字盤の70330Bも存在しますが、「B」のほうが「N」より高い傾向があります。ただ、「B」は個体数が少ない傾向があり、現在中古での売出しは0本となっています。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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