高級ブランド、作りが良い、フライバッククロノグラフ。
こういった内容の腕時計は、現在の水準では、中古でも100万円以上するという印象がありますが、ブランパンのそれは、2016年の段階で30万円台後半という水準で購入することができました。
フライバッククロノグラフといえば、パネライの60番がそうであるように、通常のクロノグラフに対してかなり高いという印象もありますが、ブランパンの場合は、クロノグラフ=フライバック機能となっていることもあり、特に高いという傾向がないのかもしれません。
実際、エアコマンドにもフライバッククロノグラフが搭載されているのですが、特にフライバックという点がクローズアップされている印象がありませんし、筆者も当初はエアコマンドがフライバッククロノグラフだと気づいていませんでした。
ちなみに、2016年の段階では、この記事のモデルは30万円台前半だった一方で、エアコマンドは50万円台。いずれにしても、内容の割に安く買えるというお得感のある価格という印象でしたが、今の常識ではこのフライバッククロノグラフが30万円台後半ということは、やはり驚きます。
なぜなら、2019年現在では、このレマンのフライバッククロノグラフは約54万円という水準となっており、現在ではエアコマンドより高いぐらいの水準となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2019年4月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
レマン フライバッククロノグラフ 2185F-1130-71 |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥386,640 | ¥546,000 | 159,360 | 141.22% |
ブランパンの腕時計の多くは、
という内容の割に中古相場が安く、腕時計ファンからは狙い目だと思われる存在だと思います。
しかし、そんなブランパンも2017年頃からフィフティファゾムスなど目立って値上がりするモデルが出現し、徐々にその良さを理解する人が増えたと感じます。
とはいえ、エアコマンドなどは2016年頃から大きく価格帯が変わらず、良い要素を持っているにもかかわらず、相対的に安価で購入可能という状態が変わっていないモデルもあります。
そういった状況のブランパンですが、このレマンフライバッククロノグラフは、久々に目立って評価されているモデルとなっており、2016年10月から約2年半という期間で16万円近い値上がりとなっています。
ブランパンといえば、ロシアのプーチン大統領愛用のブランドとして有名ですが、プーチン大統領はパテックフィリップのグランドコンプリケーションなど多くの腕時計を所有していると言われています。
プーチン大統領が愛用するブランパンこそ、このレマンシリーズなのですが、大統領かつ腕時計マニアという目線で、このモデルを選んだという点は重要だと感じます。
このレマンのフライバッククロノグラフは、この2年半で15万円以上の値上がりとなったわけですが、今の水準でも内容などを考慮するとそれほど高いとは感じません。
よって、いい時計が欲しいという方にとっては、まだまだお得感を感じる価格帯で入手可能な1本だといえます。