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現在相場考察

レア青文字盤は値上がり傾向、ルミノールマリーナPAM00093

2019年5月20日更新
オフィチーネパネライのPAM00093について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年9月の安値(楽天)と2019年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年8ヶ月での変動は¥152,215だった。

ルミノールパワーリザーブ PAM00093についての考察(2019年5月)

左右非対称デザインが魅力的な、パネライのパワーリザーブモデル。

2001年に登場したPAM00090は、つい最近まで現行として長期間ラインナップされていました。現在では、その後継モデルであるPAM01090が現行としてラインナップされているのですが、その見た目は90番とほぼ変わりません。ですから、これは事実上20年近く現行としてラインナップされているともいえます。

90番が長期に渡ってラインナップされた一方で、同じ時代に登場し、短期間で生産終了となったモデルがあります。

それこそが、このPAM00093であるのですが、90番の青文字盤バージョンという見た目です。

当時の青文字盤といえば、サテン仕上げという特徴がありますが、それと同様、この93番もサテン仕上げ。

青文字盤のサテン仕上げといえば、PAM00069がそうであるように、黒や白文字盤に対して“高い相場”となっているケースが目立ちます。

そして、この93番は、“青文字盤+サテン”というだけでなく、チタン仕様。ですから、レア要素が3つも存在するのです。

黒文字盤のPAM00090といえば、最近値下がり傾向が目立つ様子ですが、同じパワーリザーブでも、このPAM00093は値上がり傾向。

2016年9月と比較して15万円以上も高くなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年9月
の安値(楽天)
2019年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ
PAM00093
中古 2年
8ヶ月
¥513,000 ¥665,215 152,215 129.67%

このPAM00093の値動きは、まさに“2000年代前半の青文字盤レアモデル”といった感じであり、PAM00069などと同じような動きだと感じます。

PAM00069は、40mmブレスレットのモデルですが、同じ時代の黒文字盤や白文字盤が40万円台であるのに対し、青文字盤の69番だけは50万円台という水準なのです。

ただ、パワーリザーブPAM00093の場合は、黒文字盤のPAM00090との価格差が目立ちます。

現在PAM00090約43万円という水準であるため、この93番との価格差は20万円以上もある状態です。

40mmブレスレットの場合、黒文字盤でもレアという印象がある一方、パワーリザーブの場合、黒文字盤はあまりレアという印象がありません。

まして、パワーリザーブの青文字盤には「チタン」という要素があるため、40mmブレスレットよりもパワーリザーブのほうが青文字盤と黒文字盤の価格差が大きいのだと思います。

最近、オーソドックスなモデルの値下がりが目立つ印象のパネライですが、この青文字盤パワーリザーブのように“レア”という要素がある場合は、値上がり傾向となっている事例が多いと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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