左右非対称デザインが魅力的な、パネライのパワーリザーブモデル。
2001年に登場したPAM00090は、つい最近まで現行として長期間ラインナップされていました。現在では、その後継モデルであるPAM01090が現行としてラインナップされているのですが、その見た目は90番とほぼ変わりません。ですから、これは事実上20年近く現行としてラインナップされているともいえます。
90番が長期に渡ってラインナップされた一方で、同じ時代に登場し、短期間で生産終了となったモデルがあります。
それこそが、このPAM00093であるのですが、90番の青文字盤バージョンという見た目です。
当時の青文字盤といえば、サテン仕上げという特徴がありますが、それと同様、この93番もサテン仕上げ。
青文字盤のサテン仕上げといえば、PAM00069がそうであるように、黒や白文字盤に対して“高い相場”となっているケースが目立ちます。
そして、この93番は、“青文字盤+サテン”というだけでなく、チタン仕様。ですから、レア要素が3つも存在するのです。
黒文字盤のPAM00090といえば、最近値下がり傾向が目立つ様子ですが、同じパワーリザーブでも、このPAM00093は値上がり傾向。
2016年9月と比較して15万円以上も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(楽天) |
2019年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ PAM00093 |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥513,000 | ¥665,215 | 152,215 | 129.67% |
このPAM00093の値動きは、まさに“2000年代前半の青文字盤レアモデル”といった感じであり、PAM00069などと同じような動きだと感じます。
PAM00069は、40mmブレスレットのモデルですが、同じ時代の黒文字盤や白文字盤が40万円台であるのに対し、青文字盤の69番だけは50万円台という水準なのです。
ただ、パワーリザーブのPAM00093の場合は、黒文字盤のPAM00090との価格差が目立ちます。
現在PAM00090は約43万円という水準であるため、この93番との価格差は20万円以上もある状態です。
40mmブレスレットの場合、黒文字盤でもレアという印象がある一方、パワーリザーブの場合、黒文字盤はあまりレアという印象がありません。
まして、パワーリザーブの青文字盤には「チタン」という要素があるため、40mmブレスレットよりもパワーリザーブのほうが青文字盤と黒文字盤の価格差が大きいのだと思います。
最近、オーソドックスなモデルの値下がりが目立つ印象のパネライですが、この青文字盤パワーリザーブのように“レア”という要素がある場合は、値上がり傾向となっている事例が多いと感じます。