GMTマスターシリーズといえば、2色に塗り分けられたベゼルが有名で、その筆頭である配色は青赤だといえます。
5桁時代まで、青赤はステンレスの専用色で、コンビやYGといった上級モデルとなるとそれに該当するのは茶金ベゼルでした。
そういった意味では、茶金ベゼルという存在はGMTマスター2において、青赤並の要素であるともいえるわけなので、その見た目の独特さともに、近年では目立って値上がりしている印象があります。
また、カラーベゼルのGMTマスター2は、近年青赤がSSに復活したり、コンビモデルに新色が登場するなど、変化がある状態ですが、この茶金は未だ復活していません。
先のように、茶金ベゼルという存在は、GMTマスター2に長らく存在した上級モデルの専用カラー。ですから、青赤のように復活しても良い配色といえるわけです。けれども、復活していないため最新モデルは5桁の16713となります。
さて、そんな16713の茶金は、近頃どのような水準になっているのかというと、なんと124万円というのがボトム価格である様子。
この1年ほどの間では23万円ほどの値上がりとなっており、「青赤」や「緑サブ」のような知名度がないにも関わらず、なかなかの水準に達しているといえるかと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値(楽天) |
2019年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 茶金ベゼル 3連ブレスレット 16713 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥1,002,240 | ¥1,240,000 | 237,760 | 123.72% |
ブラウン文字盤と茶金ベゼルという配色は独特で、青赤のエキゾチックさをさらに濃くした魅力があると感じます。
筆者としてもこのモデルは好きな1本であり、かつてはノーチラスとともにお気に入りの1本としてコレクションしていたことがあります。
しかし、その時代におけるこの茶金16713の中古相場は、30万円台前半という水準だったため、今とはかなり異なった価格帯で買うことがたのです。
ちなみに、この16713の比較対象といえば、青サブの16613ですが、筆者が16713を買った時代では、30万円台後半という水準でした。
現在、16613の青サブは、約96万円という水準であるため、茶金16713より28万円ほど安い価格帯に位置。
そのような価格序列の変化からも、やはりこの茶金16713は、近年特に評価されていると感じます。
筆者は、これまでに多くの時計を買ったり売ったりしてきましたが、実は「もう一度欲しい」という時計はあまり多くありません。
けれども、この茶金16713については、もう一度欲しいと思っており、かつてよりかなり高くなった今の価格でも購入しても良いと思う魅力を感じます。
ただし、今度買うならば、以前持っていた“シングルバックル+3連”ではなく、後期バックルの3連か、5連ジュビリーを狙ってみたいと考えています。